けんせつる
グリッパーって、壁にぴったりくっつけて付けるんだっけ。
この記事の要点
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.41は、カーペット敷きに関する問題です。正解は選択肢2。グリッパーは壁際にすき間を空けて取り付けるからです。
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.41は、カーペット敷きに関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題は能力問題で、五肢択一式なんです。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | タイルカーペットは粘着剥離形の接着剤で張り付ける |
| 2 | ×(誤り) | グリッパーは壁際にすき間を空けて取り付ける。密着は誤り |
| 3 | ○(正しい) | ウィルトンカーペットのはぎ合わせは手縫いでつづり縫い |
| 4 | ○(正しい) | タフテッドカーペットの敷込みは全面接着工法 |
| 5 | ○(正しい) | タイルカーペットの目地はフリーアクセスフロアの目地とずらす |
選択肢2は、グリッパーを壁に密着させるとしている点が誤りで、正しくは壁際にすき間(溝)を空けて取り付けます。
この問題では、カーペットの種類ごとの敷き方が問われています。
特にグリッパー工法のしくみがつまずきやすいところですね。
グリッパー工法は、壁際に針の付いた板(グリッパー)を置き、そこにカーペットの端を引っかけて、内側に向かって張り伸ばす方法なんです。
カーペットの端は壁との間の溝に折り込むので、グリッパーは壁にぴったりつけず、少しすき間を空けて取り付けます。このすき間がカーペットの端を納める場所になるわけです。
選択肢1はタイルカーペットの接着剤についての記述です。
タイルカーペットは、汚れたところだけ外して張り替えられるのが利点なんです。
そのため、貼ったり剥がしたりできる粘着剥離形の接着剤を使います。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「グリッパーは、壁に密着させて取り付けた」とありますが、ここが不適当なんです。
グリッパー工法では、張り伸ばしたカーペットの端を壁との間のすき間に折り込んで納めます。
グリッパーを壁に密着させてしまうと、この端を折り込む溝がなくなってしまいます。だってカーペットの厚み分のすき間が必要なわけです。
そこでグリッパーは壁際にすき間を空けて取り付けます。密着としている点で、選択肢2は不適当ということです。
選択肢3はウィルトンカーペットのはぎ合わせについての記述です。
ウィルトンカーペットは織りのカーペットで、幅をつなぐときは端どうしを縫い合わせます。
このはぎ合わせは手縫いでつづり縫いとします。記述のとおりなので適当ですね。
選択肢4はタフテッドカーペットの敷込みについての記述です。
タフテッドカーペットは床全面に接着する全面接着工法で敷き込みます。
全面で接着するとめくれにくく、広い室に向いています。記述のとおりなので適当です。
選択肢5は目地の割付けについての記述です。
フリーアクセスフロアのパネルの目地と、タイルカーペットの目地が重なると、段差や口あきが目立ちやすくなります。
そこで2つの目地をずらして割り付けます。記述のとおりなので適当です。
グリッパー工法は「端を溝に折り込む」というしくみをイメージすると間違えにくくなります。
溝が必要なので、グリッパーは壁にくっつけず、すき間を空けるわけです。
グリッパーは壁際にすき間を空ける、端はそこに折り込むとセットで覚えると、選択肢2のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。
グリッパー工法で、グリッパーは壁に密着させて取り付けるか。
密着させません。カーペットの端を折り込む溝のため、壁際にすき間を空けて取り付けます。
張り替えに備え、貼り剥がしできる接着剤で施工するカーペットは何か。
タイルカーペットです。粘着剥離形の接着剤を用います。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
グリッパー工法は、壁際のグリッパーにカーペットを引っかけて張る方法なんです。カーペットの端を折り込むため、グリッパーは壁にぴったりではなく、すき間(溝)を空けて取り付けます。「壁に密着」という言葉に引っかかりやすいところですね。