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令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 No.34を解説、品質管理のための試験及び検査

けんせつる

けんせつる

隅肉溶接のサイズって、マイクロメーターで測るんだっけ。

この記事の要点

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.34は、品質管理のための試験及び検査に関する問題です。正解は選択肢4。隅肉溶接のサイズは溶接用ゲージで確認するわけです。

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.34は、品質管理のための試験及び検査に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

隅肉溶接の脚の大きさは、専用の溶接用ゲージを当てて測るのが基本です。マイクロメーターは板厚など平行な面の厚みを精密に測る道具で、溶接の盛り上がりには使えない、と道具と用途をセットで覚えておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ガス圧接部のふくらみの直径は、デジタルノギスで確認する
2 ○(正しい) タイルの浮きは、テストハンマー(打診)で確認する
3 ○(正しい) 造作用木材の含水率は、高周波水分計で確認する
4 ×(誤り) 隅肉溶接のサイズは溶接用ゲージで確認する。マイクロメーターではない

選択肢4は、隅肉溶接のサイズ確認に「マイクロメーター」を用いるとしている点が誤りで、正しくは溶接用ゲージを使います。

この問題のポイント

この問題では、確認する項目と、それに使う器具の組み合わせが問われています。

検査器具は、それぞれ得意な測り方が決まっています。何を測りたいかで道具が変わるわけです。

マイクロメーターは、板厚のように平らな面ではさんで厚みを精密に測る道具なんです。溶接の盛り上がった脚の大きさには向きません。

ここは道具のイメージで整理しておきましょう。

選択肢1

選択肢1はガス圧接部のふくらみについての記述です。

鉄筋のガス圧接では、接合部がたいこ状にふくらみます。このふくらみの直径が基準を満たしているかを確認します。

直径のような外側の寸法を測るには、ノギスが向いています。デジタルノギスで読み取るという記述は適当です。

選択肢2

選択肢2はタイルの浮きについての記述です。

張り終えたタイルの裏に空洞があると、下地から浮いている状態です。テストハンマーで軽くたたき、その音の違いでタイルの浮きを見つけます。

例えば、しっかり密着していれば詰まった音、浮いていれば軽い音がするわけです。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢3

選択肢3は造作用木材の含水率についての記述です。

木材は乾きが足りないと、後で反ったり割れたりします。そこで高周波水分計を当てて、含水率を確認します。

木を傷つけずに含水率が測れるので、造作材の検査に向いています。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。「隅肉溶接のサイズの確認にマイクロメーターを用いる」とありますが、道具が合っていません。

隅肉溶接のサイズとは、溶接した脚の大きさのことです。盛り上がった形に当てて測るので、専用の溶接用ゲージを使います。

マイクロメーターは、平らな面ではさんで厚みを測る道具です。溶接の脚のような形には当てられません。

道具が合っていないため、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

検査器具は、測る形に合った道具を選ぶ、と覚えておくと迷いません。

外径はノギス、浮きはテストハンマー、含水率は水分計、溶接の脚は溶接用ゲージです。

隅肉溶接のサイズは溶接用ゲージ、マイクロメーターは平らな厚みを測る道具とセットで覚えると、選択肢4のような器具の取り違えに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

隅肉溶接のサイズの確認に用いる器具は何か。

溶接用ゲージです。溶接した脚の形に当てて大きさを確認します。

Q.

ガス圧接部のふくらみの直径の確認には何を用いるか。

ノギスです。外側の寸法を測るのに向いています。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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