ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和6年
  5. > No.30 工事現場における材料の保管

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 No.30を解説、工事現場における材料の保管

けんせつる

けんせつる

ロール状のカーペットって、縦に立てて置いていいんだっけ。

この記事の要点

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.30は、工事現場における材料の保管に関する問題です。正解は選択肢1。ロール状に巻いたカーペットは縦置きではなく横に倒して保管します。

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.30は、工事現場における材料の保管に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

ロールカーペットを立てて置きたくなりますが、それが落とし穴なんです。ロール状カーペットは横に倒して保管する。縦置きにすると自重で下端がつぶれ、巻きグセや変形が出てしまうというわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ロール状カーペットは縦置きではなく横に倒して保管する
2 ○(正しい) 溶剤系の床タイル用接着剤は換気のよい場所に保管
3 ○(正しい) ALCパネルは台木を水平に置いた上に平積みで保管
4 ○(正しい) 左官用の砂は周辺地盤より高く水はけのよい置場に保管

選択肢1は、ロール状のカーペットを縦置きにしている点が誤りです。

この問題のポイント

この問題は、材料ごとの正しい保管の仕方が問われています。

特に押さえたいのが、材料に変なクセや変形を残さないという視点なんです。

ロール状のものを立てて置くと、自分の重さで下が押しつぶされます。ここは混乱しやすいところですね。

ザックリ言えば、巻いた材料は寝かせて置く、ということです。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「ロール状に巻いたカーペットは、屋内の乾燥した場所に、縦置きにして保管した」とありますが、置き方が間違いなんです。

ロール状のカーペットを縦に立てると、上の重さが下端に集中します。

すると下端がつぶれて巻きグセや変形が生じ、敷いたときに段差やしわの原因になります。

正しくは横に倒して保管し、変形を防ぎます。屋内の乾燥した場所に置く点は正しいのですが、縦置きとした部分が不適当なわけです。よって選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は溶剤系接着剤の保管についての記述です。

溶剤系の接着剤は、揮発した成分がたまると引火や中毒の危険があります。

そのため、換気のよい場所に保管して、気体がこもらないようにするわけです。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢3

選択肢3はALCパネルの保管についての記述です。

ALCパネルは、台木を水平に置いた上に平積みで保管します。

台木で支えて反りを防ぎ、水平に積むことでパネルに無理な力をかけないようにします。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

選択肢4は左官用の砂の保管についての記述です。

砂は水を含むと品質が変わったり使いにくくなったりします。

そこで、周辺地盤より高い場所に水はけをよくした置場を設け、雨水がたまらないようにします。記述のとおりなので適当ですね。

覚え方

巻いた材料は「立てずに寝かせる」と覚えるのがコツです。

縦置きは下がつぶれて変形する、と結びつけておくと迷いません。

ロールカーペットは横に倒して保管、縦置きは巻きグセの原因とセットで覚えると、選択肢1のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

ロール状に巻いたカーペットは、縦置きと横置きのどちらで保管するか。

横に倒して保管します。縦置きにすると下端がつぶれて巻きグセや変形が生じます。

Q.

溶剤系のビニル床タイル用接着剤は、どんな場所に保管するか。

換気のよい場所です。揮発した成分による引火や中毒を防ぐためです。

令和6年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和6年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>