けんせつる
フラットスラブ構造って、梁の役割を腰壁が兼ねる構造でいいんだっけ。
この記事の要点
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、鉄筋コンクリート構造の構造形式に関する問題です。正解は選択肢3。
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、鉄筋コンクリート構造の建築物の構造形式に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 純ラーメン構造は柱と梁のみで水平力に抵抗する構造 |
| 2 | ○(正しい) | 壁式構造は壁が柱と梁の役割を兼ねる構造 |
| 3 | ×(誤り) | フラットスラブ構造は梁を設けず床スラブを柱で直接受ける構造。腰壁が梁の役割を兼ねるのではない |
| 4 | ○(正しい) | プレストレストコンクリート構造はPC鋼材で圧縮力を導入した構造 |
選択肢3は、フラットスラブ構造を腰壁が梁の役割を兼ねる構造と説明している点が誤りで、実際は梁を設けない構造です。
この問題では、構造形式ごとの特徴をきちんと押さえているかが問われています。
特にフラットスラブ構造は、名前のとおり「平らな(フラットな)スラブ」が特徴です。
フラットスラブ構造は、梁を設けず、床スラブを直接柱で支える構造なんです。梁型が出ないので、天井がフラットになります。
「腰壁が梁の役割を兼ねる」という記述とは結びつきません。ここを取り違えないようにしたいですね。
選択肢1は純ラーメン構造についての記述です。
純ラーメン構造は、柱と梁を剛接合した骨組みだけで、地震力などの水平力に抵抗する構造です。耐力壁に頼らないのが特徴なんです。
例えば、間仕切りの少ない開放的な空間をつくりやすい構造ですね。記述のとおりなので適当です。
選択肢2は壁式構造についての記述です。
壁式構造は、壁と床・屋根などを一体にして、壁そのものが柱と梁の役割を兼ねます。柱型・梁型が室内に出ないので、低層の集合住宅でよく使われるわけです。
記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「フラットスラブ構造は腰壁が梁の役割を兼ねる構造である」とありますが、説明が当てはまりません。
フラットスラブ構造は、梁を設けず、床スラブを柱で直接支える構造です。
梁がないぶん階高を抑えられる、天井がフラットになるといった利点があります。腰壁が梁の代わりになるという仕組みではないんです。
構造の特徴を取り違えているため、選択肢3は不適当ということです。
選択肢4はプレストレストコンクリート構造についての記述です。
あらかじめPC鋼材を緊張させてコンクリート部材に圧縮力を導入しておく構造です。ひび割れが生じにくくなり、長いスパンを飛ばせるようになります。
例えば、柱の少ない大空間の梁などに使われますね。記述のとおりなので適当です。
フラットスラブ構造は「梁がない」が最大の特徴です。
梁型が出ないので天井がフラットになる、と名前から結びつけると忘れにくくなります。
フラットスラブ=梁を設けず、床スラブを柱で直接支えるとセットで覚えると、選択肢3のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。
梁を設けず、床スラブを柱で直接支える構造を何というか。
フラットスラブ構造です。
壁が柱と梁の役割を兼ねる構造を何というか。
壁式構造です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
フラットスラブ構造は、梁を設けず、床スラブを柱で直接受ける構造なんです。「腰壁が梁の役割を兼ねる」という記述は当てはまりません。梁がないからスッキリした空間になる、と現場ではよく説明されますね。