けんせつる
風圧力って、風速に風力係数を掛けるだけでよかったんだっけ。
この記事の要点
令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.10は、構造設計における荷重及び外力に関する問題です。正解は選択肢2。風圧力は速度圧に風力係数を乗じて計算し、風速に風力係数のみを乗じるのではないからです。
令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.10は、構造設計における荷重及び外力に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 風圧力と地震力は同時に作用しないものとして計算する |
| 2 | ×(誤り) | 風圧力は速度圧に風力係数を乗じて計算する |
| 3 | ○(正しい) | 積雪が不均等となるおそれがあればその影響を考慮する |
| 4 | ○(正しい) | 多雪区域では積雪荷重を長期荷重としても考慮する |
選択肢2は、風圧力を「風速に風力係数のみを乗じて計算する」としている点が誤りで、正しくは速度圧に風力係数を乗じて計算します。
この問題では、風圧力や積雪荷重など、外力の計算の考え方が問われています。
風圧力の計算は2段階なんです。まず風速をもとに速度圧という「風が物を押す圧力」を求めます。
次に、その速度圧に建物の形状に応じた風力係数を掛けて、風圧力を求めるわけです。
ザックリ言えば、風の勢いを圧力に直してから、形による効きやすさを掛ける、という流れですね。
選択肢1は風圧力と地震力についての記述です。
風圧力と地震力は、同時に作用しないものとして応力を計算します。記述のとおりなので適当ですね。
強風と大地震がまったく同時に最大となることはまれなので、それぞれ別に検討するわけです。
これが誤りを含む選択肢です。「風圧力は、風速に風力係数のみを乗じて計算する」とありますが、計算の手順が抜けています。
正しくは、まず風速から速度圧を求め、その速度圧に風力係数を掛けて風圧力を計算します。
風速にいきなり風力係数を掛けるのではなく、間に速度圧が入るわけです。速度圧を飛ばしているため、選択肢2は不適当ということです。
選択肢3は不均等な積雪についての記述です。
屋根面の積雪量が不均等となるおそれがある場合は、その影響を考慮して積雪荷重を計算します。記述のとおりなので適当です。
例えば、屋根の形状によって雪が片側に寄って積もると、偏った荷重がかかるので、それを見込むわけです。
選択肢4は多雪区域の積雪荷重についての記述です。
多雪区域では、積雪荷重を短期荷重だけでなく長期荷重としても考慮して応力を計算します。記述のとおりなので適当ですね。
雪が長期間積もり続ける地域では、雪の重さが常時かかる荷重に近くなるので、長期でも見込むわけです。
風圧力は「風速→速度圧→風圧力」という2段階の流れで押さえると間違えにくくなります。
風速から速度圧を出し、それに風力係数を掛けるわけです。風速に直接係数を掛けるのではありません。
風圧力=速度圧×風力係数、風速はまず速度圧に直すと覚えると、選択肢2のような手順抜けに引っかからなくなるでしょう。
風圧力は何に風力係数を乗じて計算するか。
速度圧です。風速から速度圧を求め、それに風力係数を乗じます。
多雪区域では、積雪荷重を短期荷重のほかに何として考慮するか。
長期荷重としても考慮します。雪が長期間積もるためです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
風圧力は、まず風速から速度圧という「風が押す圧力」を出し、それに風力係数を掛けて求めるんです。風速にいきなり風力係数を掛けるわけではありません。「風速に風力係数のみを乗じて」と書いてあったら、速度圧を飛ばしている誤りだと気づきたいところですね。