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令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 No.6を解説、冬季暖房時の結露の考え方

けんせつる

けんせつる

結露を防ぐには、表面温度を露点より高くするんだっけ、低くするんだっけ。

この記事の要点

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.6は、冬季暖房時の結露に関する問題です。正解は選択肢1。表面結露を防ぐには表面温度を露点温度以上に保つからです。

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.6は、冬季暖房時の結露に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

結露は、表面温度が露点温度より下がると起きるんです。だから防ぐには表面温度を露点より高く保つのが正解ですね。「露点温度以下に保つ」では、わざわざ結露させる話になってしまいます。文末だけ読むと自然に見えてしまう、引っかかりやすい問題です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 表面結露防止には表面温度を露点温度以上に保つ
2 ○(正しい) 表面近くの空気の滞留を防ぐと表面結露を抑えられる
3 ○(正しい) 入隅となる外壁の隅角部は表面結露が生じやすい
4 ○(正しい) 外壁等の内部で生じる結露を内部結露という

選択肢1は、表面温度を「露点温度以下に保つ」としている点が誤りで、正しくは露点温度以上に保つです。

この問題のポイント

この問題では、結露の発生条件と、防止の考え方が問われています。

結露とは、空気中の水蒸気が冷えた面に触れて水滴になる現象です。

その分かれ目になる温度が露点温度で、表面温度が露点温度より下がると結露が生じるわけです。

つまり、表面温度を露点温度より高く保てば結露は起きないんです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「表面結露を防止するためには、室内側の表面温度を露点温度以下に保つ」とありますが、これでは逆です。

表面温度が露点温度を下回ると、その面で水蒸気が凝結して結露が発生します。

ですから防止するには、断熱を強化するなどして表面温度を露点温度以上に保つ必要があるわけです。以下と以上が逆になっているため、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は空気の滞留についての記述です。

室内側表面に近い空気が動かずに滞留すると、その部分が冷えて結露しやすくなります。空気の滞留を防げば表面結露を抑えられるわけです。記述のとおりなので適当ですね。

例えば、家具を壁にぴったり付けて空気が流れない裏側で結露しやすいのは、このためです。

選択肢3

選択肢3は入隅部の結露についての記述です。

室内側が入隅となる外壁の隅角部は、外気で冷やされやすく、室内の暖かい空気も回りにくい場所です。そのため表面温度が下がりやすく、結露が生じやすいわけです。記述のとおりなので適当です。

部屋の隅にカビが生えやすいのも、まさにこの理由ですね。

選択肢4

選択肢4は内部結露についての記述です。

室内側から壁の中に入った水蒸気が、外壁などの内部で冷やされて結露することを内部結露といいます。記述のとおりなので適当ですね。

内部結露は目に見えにくく、躯体の劣化やカビにつながるため、防湿層で水蒸気の侵入を防ぐわけです。

覚え方

結露は「表面温度が露点を下回ると発生する」と覚えると、防止策の向きも迷わなくなります。

防ぐには表面温度を露点温度より高く保てばよい、ということですね。

表面温度が露点温度未満で結露、防止は露点温度以上に保つとセットで覚えると、選択肢1のような以上・以下の入れ替えに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

表面結露を防止するには、室内側の表面温度を露点温度に対してどう保てばよいか。

露点温度以上に保ちます。表面温度が露点温度を下回ると結露します。

Q.

室内側から入った水蒸気が外壁等の内部で生じる結露を何というか。

内部結露です。目に見えにくく躯体の劣化につながります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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