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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.5を解説、鉄筋コンクリート構造の構造設計の考え方

けんせつる

けんせつる

柱の主筋って、コンクリート断面の0.4%でよかったんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.5は、鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する問題です。正解は選択肢1。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.5は、鉄筋コンクリート構造の構造設計に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

柱の主筋の全断面積は、コンクリート全断面積の0.8%以上が必要なんです。0.4%と勘違いしがちですが、それでは鉄筋が足りませんね。柱の主筋は0.8%以上とセットで覚えておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 柱の主筋の全断面積はコンクリート全断面積の0.8%以上。0.4%では不足
2 ○(正しい) 柱の帯筋比は0.2%以上とする
3 ○(正しい) 配力筋は主筋と直角に、スラブの長辺方向に配筋する
4 ○(正しい) 四辺固定スラブ中央部の引張鉄筋はスラブの下側に配筋する

選択肢1は、柱の主筋比を「0.4%以上」としている点が誤りで、正しくは0.8%以上です。

この問題のポイント

この問題では、鉄筋コンクリートの配筋に関する基準が問われています。

特に柱の主筋比と帯筋比の数値は混同しやすいところですね。

柱には、縦に通る主筋と、それを横から束ねる帯筋(フープ)があります。主筋は曲げや圧縮を、帯筋はせん断や座屈の抑えを担当するんです。

必要な量はそれぞれ決まっていて、主筋はコンクリート全断面積の0.8%以上、帯筋比は0.2%以上です。数値が近いので、どちらがどちらか整理しておきましょう。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「柱の主筋の全断面積の割合は、コンクリートの全断面積の0.4%以上」とありますが、この数値が誤りなんです。

正しくは0.8%以上です。柱は建物を支える重要な部分なので、これだけの主筋量が求められます。

0.4%では半分しかなく、必要量に足りません。数値が小さすぎるため、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は帯筋比についての記述です。

帯筋は柱の主筋を横から囲む鉄筋で、地震時のせん断破壊や主筋の座屈を防ぎます。

その帯筋比は0.2%以上と定められています。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢3

選択肢3は配力筋についての記述です。

長方形のスラブでは、力は短辺方向に多く流れます。そのため主筋は短辺方向に、配力筋は主筋と直角の長辺方向に入れるわけです。

配力筋は主筋を補助してひび割れを分散させる役目です。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

選択肢4は引張鉄筋の位置についての記述です。

四辺固定の床スラブの中央部は、荷重で下に凸にたわみます。下に凸になると、下側が引っ張られるんです。

引張鉄筋は引っ張られる側に入れるので、中央部ではスラブの下側に配筋します。記述のとおりなので適当ですね。

覚え方

柱の鉄筋量は、主筋と帯筋の数値をペアで覚えると間違えにくくなります。

主筋は全断面積の0.8%以上、帯筋比は0.2%以上です。

柱の主筋は0.8%以上、帯筋比は0.2%以上とセットで覚えると、選択肢1のような数値のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

柱の主筋の全断面積は、コンクリートの全断面積の何%以上とするか。

0.8%以上です。帯筋比の0.2%以上と混同しないようにします。

Q.

四辺固定の長方形床スラブで、中央部の引張鉄筋はスラブのどちら側に配筋するか。

下側です。中央部は下に凸にたわみ、下側が引っ張られるためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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