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令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.24を解説、金属製折板葺

けんせつる

けんせつる

重ね形折板の緊結ボルトって、流れ方向にどれくらいの間隔で入れるんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.24は、金属製折板葺に関する問題です。正解は選択肢3。緊結ボルトの間隔が広すぎるからです。

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.24は、金属製折板葺に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

重ね形折板の重ね部に使う緊結ボルトは、流れ方向の間隔を600mm以下とするのが原則なんです。選択肢3の900mmは、これより広すぎます。間隔が広いと重ね部のすき間から雨水が入りやすくなるのが一番の問題ですね。数値は「600mm以下」とセットで覚えておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) はぜ締め形は本締めの前にタイトフレーム間で部分締めを行う
2 ○(正しい) けらば部分は変形防止材を設けて折板の変形を防ぐ
3 ×(誤り) 重ね部の緊結ボルトの流れ方向間隔は600mm以下。900mmは過大
4 ○(正しい) 重ね形折板のボルト孔は呼び出しポンチで開孔する

選択肢3は、緊結ボルトの間隔を900mmとした点が誤りで、正しくは600mm以下とします。

この問題のポイント

この問題では、折板屋根の固定方法と各部の納まりが問われています。

特に重ね部のボルト間隔は数値で問われやすいところですね。

重ね形折板は、隣り合う板を重ねてボルトで締めます。この重ね部はすき間ができやすく、雨水の通り道になりがちなんです。

だからボルトの間隔をある程度詰めて、重ね部をしっかり押さえる必要があります。

選択肢1

選択肢1ははぜ締め形折板の部分締めについての記述です。

はぜ締め形は、板の縁を折り曲げて機械でかしめる工法です。いきなり全部を本締めすると位置がずれやすいんです。

そこで本締めの前に、タイトフレームの間で一定間隔の部分締めを行います。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

選択肢2はけらば部分の変形防止材についての記述です。

けらばは屋根の端部で、ここは折板がたわみやすい場所です。風を受けると変形しやすいんですね。

そこで変形防止材を設けて、折板の変形を抑えます。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。重ね形折板の重ね部に使う緊結ボルトの流れ方向の間隔を「900mm」としています。

重ね部の緊結ボルトは、流れ方向の間隔を600mm以下とするのが原則です。

なぜかというと、間隔が広いと重ね部のすき間が押さえきれず、雨水が入り込んでしまうからなんです。900mmではこの原則を超えています。

間隔が広すぎる点で、選択肢3は不適当ということです。

選択肢4

選択肢4はボルト孔の開け方についての記述です。

重ね形折板のボルト孔は、呼び出しポンチで開孔します。ポンチで押し出すように孔をあける方法ですね。

ドリルで切粉を出すよりもさび発生を抑えられます。記述のとおりなので適当です。

覚え方

折板の数値は、「重ね部の緊結ボルトは600mm以下」と一つ覚えておくと使い回せます。

雨水を防ぐためにボルトを詰めると考えれば、間隔は広くできないと分かりますね。

重ね形折板の緊結ボルトは流れ方向600mm以下、すき間から雨を入れないとセットで覚えると、選択肢3のような数値の引き上げに気づけるでしょう。

一問一答

Q.

重ね形折板の重ね部に使う緊結ボルトの流れ方向の間隔は、いくつ以下とするか。

600mm以下です。間隔が広いと重ね部から雨水が入りやすくなります。

Q.

屋根端部のけらば部分で、折板の変形を防ぐために設けるものは何か。

変形防止材です。けらばはたわみやすいため設けます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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