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令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.2を解説、採光及び照明の考え方

けんせつる

けんせつる

全天空照度って、直射日光も入れた明るさのことだっけ。

この記事の要点

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、採光及び照明に関する問題です。正解は選択肢1。全天空照度は直射日光を含まないからです。

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、採光及び照明に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

全天空照度は、直射日光を除いた天空光だけの照度なんです。直射日光は時刻や天候で激しく変わるので、採光計算の基準には使えません。直射日光を含むと勘違いしがちですが、ここは逆だと押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 全天空照度は直射日光を含まない。天空光のみ
2 ○(正しい) 昼光率は、採光部の立体角投射率によって異なる
3 ○(正しい) 全般照明と局部照明を併用する方式がタスク・アンビエント照明
4 ○(正しい) 高輝度や極端な輝度対比で感じるまぶしさがグレア

選択肢1は、全天空照度が直射日光を含むと言っている点が誤りで、正しくは直射日光を除いた天空光のみの照度です。

この問題のポイント

この問題では、採光・照明の基本用語が問われています。

特に「全天空照度」が何を指すのかは混乱しやすいところですね。

全天空照度は、空全体(天空光)からの光による水平面照度です。直射日光は含めません。

なぜ含めないかというと、直射日光は時刻や雲の状態で大きく変動してしまい、設計の基準として安定しないからなんです。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「全天空照度は、直射日光による照度を含む」とあります。

しかし全天空照度は、直射日光を除いた天空光だけの照度です。例えば曇りの日でも安定して評価できるよう、直射日光をあえて外しているわけです。

記述は直射日光を含むとしているので、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は昼光率についての記述です。

昼光率は、全天空照度に対する室内のある点の照度の割合です。これは窓など採光部の立体角投射率によって決まります。

つまり窓がどれだけ空を広く見込めるかで昼光率は変わるわけです。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢3

選択肢3はタスク・アンビエント照明についての記述です。

部屋全体をある程度明るくする全般照明(アンビエント)と、手元を明るくする局部照明(タスク)を組み合わせる方式です。

必要な場所だけ明るくできるので省エネにもつながります。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

選択肢4はグレアについての記述です。

グレアとは、高輝度な部分や極端な輝度対比などによって感じるまぶしさのことです。視界に明るすぎる光が入ると不快に感じますね。

記述のとおりなので適当です。

覚え方

全天空照度は、「直射日光を抜いた空全体の明るさ」と覚えると間違えにくくなります。

直射日光は変動が大きいので、採光の基準からは外すわけです。

全天空照度=直射日光を除く、天空光だけの照度とセットで覚えると、選択肢1のような引っかけに強くなるでしょう。

一問一答

Q.

全天空照度に、直射日光による照度は含まれるか。

含まれません。直射日光を除いた天空光のみの照度です。

Q.

高輝度な部分や極端な輝度対比によって感じるまぶしさを何というか。

グレアです。視界に明るすぎる光が入ると感じる不快感のことです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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