ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和4年
  5. > No.21 コンクリートの養生

令和4年度(前期)2級建築施工管理技士 No.21 を解説、コンクリートの養生

令和4年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.21 は、コンクリートの養生に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 養生温度と長期強度の関係
  2. 早強セメントの湿潤養生期間
  3. 直射日光・急速乾燥の防止
  4. 打込み後の歩行制限

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

養生温度が高いと初期の強度は早く出ますが、その分、長期の強度の伸びは小さくなる傾向があるんです。

選択肢1は養生温度が高いほど長期材齢の強度増進が大きくなるとしていますが、逆で誤りです。高温養生は長期強度の伸びを小さくします。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 養生温度が高いほど長期強度の増進は小さくなる(大きくは誤り)
2 ○(正しい) 早強セメントは普通より湿潤養生期間を短くできる
3 ○(正しい) 直射日光等による急速乾燥を防ぐ湿潤養生を行う
4 ○(正しい) 打込み後少なくとも1日はその上で歩行・作業しない

選択肢1は高温養生で長期強度が大きくなるとした点が誤りで、長期強度の伸びは小さくなります。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

養生温度が高いと、セメントの水和反応が早く進み、初期強度は早く高くなります。

しかし、急いで反応した分、組織が粗くなりやすく、長い期間で見た強度の伸び(長期材齢の強度増進)はかえって小さくなる傾向があります。

ザックリ言えば、高温養生は初期強度に有利、長期強度には不利で、問題文は逆なので誤りということです。

覚え方

  • 高温養生=初期強度○・長期強度の伸びは小さい
  • 早強セメントは湿潤養生を短縮できる
  • 急速乾燥を防ぐ湿潤養生

一問一答

Q.

養生温度が高いと長期材齢の強度増進はどうなるか。

小さくなります。初期強度は早く出ますが長期の伸びは劣ります。

令和4年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和4年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>