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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.20 を解説、鉄筋の継手及び定着

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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.20 は、鉄筋の継手及び定着に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、鉄筋の継手を設ける位置、大梁下端筋の定着方向、重ね継手長さと設計基準強度の関係、フック付き定着長さの取り方を問うものです。引っかけの核心は継手をどこに設けるかという1点で、上端筋と下端筋で応力の小さい位置が違うことに気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢1は、梁主筋の継手を上端筋も下端筋もスパン中央部に設けるという主張ですが、上端筋にとって中央は引張の大きい位置で、ここに継手を置くのは最も不適当です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

鉄筋の継手は、応力を伝え合う弱点になりやすい部分です。そのため、引張力ができるだけ小さい位置に設けるのが原則です。

梁の曲げモーメントは、上端筋と下端筋で引張が大きくなる場所が逆になります。等分布荷重を受ける梁では、下端筋はスパン中央で引張が大きく端部で小さく、上端筋は端部(柱際)で引張が大きく中央で小さくなります。

つまり、応力の小さい継手位置は下端筋なら端部寄り、上端筋なら中央寄りと、上下で違うわけです。

選択肢1のように上端も下端もスパン中央とまとめてしまうと、上端筋を引張の大きい中央で継ぐことになり、継手部の安全性が下がります。ここが最も不適当な記述なんです。

覚え方

  • 継手=引張(応力)の小さい位置に設ける
  • 下端筋は端部寄り・上端筋は中央寄りが応力小(上下で逆)
  • 重ね継手長さはコンクリートの設計基準強度で変わる
  • フック付き定着長さは折曲げ開始点までの距離で取る

理解度チェック

Q.

梁主筋の継手は、上端筋・下端筋ともスパン中央部に設けてよいか。

いいえ。継手は引張の小さい位置に設けるのが原則で、上端筋の中央は引張が大きいため不適当です。応力の小さい位置は上下で異なります。

Q.

鉄筋の重ね継手長さは、何によって変わるか。

コンクリートの設計基準強度などによって変わります。強度が高いほど必要な重ね長さは短くできます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 上端筋と下端筋で応力の小さい位置は異なり、両方とも中央部とするのは不適当
2 ◯(正しい) 一般階大梁の下端筋を柱内に折り曲げ定着する場合は原則曲げ上げる
3 ◯(正しい) 重ね継手長さはコンクリートの設計基準強度により異なる場合がある
4 ◯(正しい) フック付き定着の長さは定着起点から折曲げ開始点までの距離