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令和元年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.40 を解説、品質管理のための試験又は検査

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令和元年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.40 は、品質管理のための試験又は検査に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、確かめたい品質と、それを調べる試験・検査の方法が正しく対応しているかを問うものです。現場の隅肉溶接、造作用木材の含水率、鉄筋のガス圧接部、摩擦杭の周面摩擦力が並びます。

引っかけの核心は1点、すべり係数試験は高力ボルトの摩擦面を調べる試験で、杭の支持力を確かめるものではないことです。目的と方法のミスマッチを見抜けるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 現場の隅肉溶接の表面欠陥は浸透探傷試験で確認でき、正しい
2 ◯(適当) 造作用木材の含水率は高周波水分計で確認でき、正しい
3 ◯(適当) 鉄筋のガス圧接部はふくらみなどを全数の外観試験で確認するので正しい
4 ×(不適当) 摩擦杭の周面摩擦力は載荷試験等で確認する。すべり係数試験で確認するとした点が誤り

選択肢4の「摩擦杭の周面摩擦力をすべり係数試験で確認した」という記述が誤りで、すべり係数試験は高力ボルトの摩擦面を調べる試験です。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

すべり係数とは、高力ボルト摩擦接合で、母材どうしの接触面がどれだけすべりにくいかを表す値です。すべり係数試験は、その摩擦面が所定の値を満たすかを調べるための試験になります。

一方、摩擦杭の周面摩擦力とは、杭の側面と周りの地盤との摩擦で建物を支える力のことです。これは地盤と杭の相互作用で決まるため、実際に荷重をかけて沈み方を測る載荷試験などで確認します。

つまり、すべり係数試験と杭の支持力の確認は、調べる対象も方法もまったく別物です。選択肢4は、杭の周面摩擦力をすべり係数試験で確認したとしており、目的と方法がかみ合っていません。ここが最も不適当な記述なんです。

覚え方

  • 杭の周面摩擦力・支持力=載荷試験で確認
  • すべり係数試験は高力ボルトの摩擦面の試験(杭とは無関係)
  • 試験は「何を確かめるか」と「方法」が対応しているかで判断する

理解度チェック

Q.

摩擦杭の周面摩擦力(支持力)を確認する試験は何か。

載荷試験などです。実際に荷重をかけて沈み方を測ります。すべり係数試験は高力ボルト摩擦面の試験で、目的が異なります。

Q.

鉄筋のガス圧接部の外観試験は、どの範囲を対象に行うか。

全数を対象に行います。ふくらみの形状やずれなどを目視で確認し、不良があれば抜取りの超音波探傷などで詳しく調べます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和元年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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