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平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.33 を解説、工事に先立ち行う事前調査

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平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.33は、事前調査に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、着工前に行う事前調査の考え方(既製杭打込みと近接物の調査、地下水揚水と周辺井戸の調査、電波障害調査とタワークレーンの影響、工事用車両の通行規制)を問うものです。

引っかけの核心は1点、建物の電波障害調査で、工事中に立つタワークレーンの影響まで済むと考えていないかです。両者を別に確認する感覚があるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 既製杭打込みのため近接する工作物や舗装の現況を調査した
2 ◯(正しい) 地下水揚水のため周辺の井戸の使用状況を調査した
3 ×(誤り) 電波障害調査が済んでいても、タワークレーン設置による影響は別に確認すべきで、省いてはならない
4 ◯(正しい) 大型車両の通行規制を調査し資材輸送の制約を確認した

選択肢3の「建物の電波障害調査が済んでいるので、タワークレーンによる影響の確認を省いた」という記述が誤りで、クレーンの影響は別に確認しなければなりません

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

電波障害は、高い構造物がテレビ電波などをさえぎることで起きます。建物本体と、工事中に立つタワークレーンは、形も位置も高さも違うため、電波を遮る方向や範囲も別々になります。

タワークレーンは細く高く突き出し、しかも旋回します。建物の調査で問題がなくても、クレーンが別の方向・範囲で電波を遮るおそれがあります。そのため、建物の電波障害調査とは別に、クレーン設置による影響を確認しなければなりません。

問題文の「建物の調査が済んだのでクレーンの影響確認を省いた」という記述は、別々に確認すべき調査を一つで済ませており、最も不適当な記述なんです。

なお既製杭の打込みに先立ち近接する工作物や舗装を調査すること、地下水を揚水するため周辺井戸の使用状況を調査することは、いずれも正しい事前調査です。

覚え方

  • タワークレーンの電波障害=建物とは別に確認しなければならない(省略は不可)
  • 既製杭打込み=近接する工作物・舗装の現況を調査
  • 地下水の揚水=周辺井戸の使用状況を調査

理解度チェック

Q.

建物による電波障害調査が済んでいれば、タワークレーンの影響確認は省いてよいか。

省いてはいけません。クレーンは別方向・別範囲で電波を遮るおそれがあり、別途確認しなければなりません。

Q.

地下水を揚水する工事では、周辺について何を調査するか。

周辺の井戸の使用状況を調査します。揚水で地下水位が下がり、近隣の井戸がかれるおそれがあるためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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