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平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.30 を解説、塗装工事

平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.30は、塗装工事に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、塗装の道具と材料の使い分けの基本(強溶剤系塗料のローラー選び、クリヤラッカー下塗りのウッドシーラー、スプレーガンの運行、上塗りの塗付け量)を問うものです。

引っかけの核心は1点、強溶剤系塗料にモヘアローラーを合わせていないかです。塗料の溶剤の強さに耐える道具を選ぶ感覚があるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 強溶剤系塗料にはモヘアではなく溶剤に侵されないローラー(ウールなど耐溶剤性)を用いる。モヘアは不適
2 ◯(正しい) 木部クリヤラッカーの下塗りにウッドシーラーを用いた
3 ◯(正しい) スプレーガンは塗面に平行に運行し1/3重なるようにした
4 ◯(正しい) 鉄鋼面の調合ペイント上塗りの塗付け量を0.08kg/m^2とした

選択肢1の「強溶剤系塗料にモヘアのローラーを用いた」という記述が誤りで、正しくは溶剤に侵されない耐溶剤性のローラーを選びます。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

強溶剤系塗料は、塗料を溶く溶剤の溶かす力が強いものです。塗り広げる道具も、この溶剤に触れて傷まないものを選ぶ必要があります。

モヘアのローラーは、強い溶剤に弱く、毛が溶けたり抜けたりして塗膜に混ざります。そのため強溶剤系塗料には、溶剤に侵されない耐溶剤性のローラー(ウールなど)を用います。モヘアは弱溶剤系や水性塗料向きです。

問題文の「強溶剤系塗料にモヘアのローラーを用いた」という記述は、塗料と道具の組合せが不適当で、最も不適当な記述なんです。正しくは耐溶剤性のローラーを選びます。

なお木部クリヤラッカーの下塗りにウッドシーラーを用いること、スプレーガンを塗面に平行に運行し1/3重ねること、調合ペイント上塗りの塗付け量を所定値とすることは、いずれも正しい施工です。

覚え方

  • 強溶剤系塗料=耐溶剤性のローラーを使う(モヘアは溶剤に侵され不可)
  • スプレーガンは塗面に平行に運行し1/3重ねる
  • 木部クリヤラッカーの下塗り=ウッドシーラー

理解度チェック

Q.

強溶剤系塗料にモヘアのローラーを使ってよいか。

よくありません。モヘアは溶剤に侵されて毛が溶けるため、耐溶剤性のローラーを用います。

Q.

スプレーガンで塗装するとき、運行と重なりはどうするか。

塗面に平行に動かし、各パスが1/3程度重なるようにします。ムラなく均一な塗膜にするためです。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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