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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.26 を解説、張り石工事

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.26 は、内壁空積工法による張り石工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. だぼ取付け穴の加工場所
  2. だぼと引き金物の使い分け
  3. 引き金物緊結部の処理
  4. 引き金物用の道切りの加工場所

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

張り石は、石をどこで留めるかの「金物の役割分担」が問われるんです。だぼと引き金物は使う目地が違います。

選択肢2は縦目地あいばにだぼを用いるとしていますが、空積工法のだぼは上下の石をつなぐ金物です。正しくは横目地(合端)にだぼを入れ、引き金物で下地に固定するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) だぼの取付け穴は工場で加工する
2 ×(誤り) だぼは横目地(合端)に用い、引き金物で固定する
3 ◯(正しい) 引き金物と下地の緊結部分は取付け用モルタルで充填・被覆
4 ◯(正しい) 引き金物用の道切りは工事現場で加工する

選択肢2のポイント(ここが誤り)

空積工法は、石の裏に全面モルタルを詰めず、金物で下地に留める張り方です。だから金物の役割を正しく覚えるのがカギになります。

だぼは、上の石と下の石を上下につなぐピンの役目です。だから入れるのは水平の継ぎ目、つまり横目地(合端)です。

そして石を下地に引き寄せて固定するのが引き金物です。だぼと引き金物はセットで使いますが、だぼを縦目地に入れるという記述は役割を取り違えています。

例えば、上下に積んだ石がずれないようにだぼを横の合端に差し込み、引き金物で壁側へ引っ張って留めます。ここは混乱しやすいところですね。

ザックリ言えば、だぼは横目地で上下をつなぐ、ということです。

覚え方

  • だぼ=横目地(合端)で上下の石をつなぐ
  • 引き金物=石を下地に引き寄せて固定
  • だぼ穴は工場加工、道切りは現場加工

一問一答

Q.

内壁空積工法で、だぼはどの目地に用いるか。

横目地(合端)です。だぼは上下の石をつなぐピンの役割なので水平の継ぎ目に入れ、石は引き金物で下地に固定します。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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