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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.47 を解説、鉄骨の高力ボルト摩擦接合

平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.47 は、鉄骨の高力ボルト摩擦接合 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なもの(または正しいもの)を選びます。

この問題で問われていること

  1. ミルスケールの除去
  2. 締付けの順序
  3. 肌すきとフィラープレート
  4. フィラープレートの材質

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2

高力ボルトの締付けは、継手の中央から周辺へ向かう順序で行います。選択肢2の「周辺から中央へ」は逆で誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) ミルスケールの除去はスプライスプレート全面の範囲とするのは適当
2 ×(誤り) 締付けはボルト群ごとに継手の中央から周辺(端部)へ向かう順が正しく、「周辺から中央へ」は逆
3 ◯(正しい) 肌すきが1mm以下ならフィラープレートは不要とするのは適当
4 ◯(正しい) フィラープレートの材質は母材に関わらず400N/mm2級鋼材でよいとするのは適当

選択肢2 のポイント

高力ボルト摩擦接合では、ボルトを締め付けると母材とスプライスプレートが密着し、その摩擦で力を伝えます。

このとき継手の端から先に締めると、板の間に挟まったすき間や浮きが中央側に取り残され、密着が不十分になります。

そこで締付けはボルト群ごとに継手の中央から周辺(端部)へ向かう順序で行い、密着のずれを外側へ逃がします。選択肢2は「周辺から中央へ」としており、順序が逆で誤りです。

ザックリ言えば、締付けは中央から外へ、ということです。

覚え方

  • 締付け順序=中央から周辺(端部)へ(周辺から中央は逆)
  • ミルスケールの除去=スプライスプレート全面
  • 肌すき1mm以下=フィラープレート不要

一問一答

Q.

高力ボルト摩擦接合の締付けは、継手のどの位置からどの向きに進めるか。

ボルト群ごとに、継手の中央から周辺(端部)に向かって締め付けます。密着のずれを外側へ逃がすためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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