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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.5 を解説、鉄筋コンクリート構造

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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.5は、鉄筋コンクリート構造に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、鉄筋コンクリート造の配筋の基本(鉄筋の継手、出隅主筋のフック、柱の帯筋比、梁の幅止め筋)を横断で問うものです。配筋ルールを数値や条件とひもづけて覚えているかが問われます。

なかでも引っかけの核心は1点、重ね継手を原則用いないのはD35以上の太径鉄筋で、D32は重ね継手を使えることです。境目の太さを取り違えていないかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 重ね継手を原則用いないのはD35以上で、D32は重ね継手を用いてよい。D32で重ね継手不可とした点が誤り
2 ◯(正しい) 柱の出隅部の主筋は、定着を確実にするため末端部にフックを付ける
3 ◯(正しい) 柱の帯筋比は、せん断補強を確保するため0.2%以上とする
4 ◯(正しい) 梁の幅止め筋は腹筋間に架け渡し、あばら筋の振れ止め・はらみ止めとして働く

選択肢1がD32で重ね継手を用いてはならないとした点が誤りで、重ね継手を原則避けるのはD35以上です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

鉄筋の継手には、重ね継手、ガス圧接継手、機械式継手などがあります。重ね継手は2本の鉄筋を重ねて配置し、コンクリートとの付着で力を伝える方式です。

太い鉄筋ほど、伝える力が大きいぶん必要な重ねしろが長くなります。径が太くなると重ね継手では付着で力を伝えきれず、施工もしにくくなるため、呼び名D35以上の異形鉄筋には重ね継手を原則用いないとされています。

選択肢1はD32の鉄筋に重ね継手を用いてはならないとしていますが、D32はこの境目より細いので、重ね継手を使えます。D32D35という、すぐ隣の呼び名を取り違えさせる作りなんです。

D35以上は重ね継手を避け、ガス圧接継手や機械式継手に切り替える、と境目で押さえておきましょう。

覚え方

  • 重ね継手を原則避けるのはD35以上(D32は重ね継手を使える)
  • D35以上はガス圧接継手・機械式継手へ切り替える
  • 柱の帯筋比=0.2%以上
  • 柱の出隅主筋の末端=フック付け

理解度チェック

Q.

異形鉄筋で重ね継手を原則用いないのは、呼び名がいくつ以上のものか。

D35以上です。D32はD35未満なので重ね継手を用いることができ、D35以上ではガス圧接継手などに切り替えます。

Q.

柱の帯筋比は、いくつ以上とするか。

0.2%以上です。帯筋は柱のせん断補強とコンクリートの拘束を担うため、最低値が定められています。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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