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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.2 を解説、吸音

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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.2は、吸音に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、吸音の仕組み(板振動・共鳴器・多孔質)と、それぞれが効く音域を横断で問うものです。低音・中音・高音のどれを吸うかを、材料の種類とひもづけて覚えているかが問われます。

なかでも引っかけの核心は1点、打放しコンクリートのような剛壁そのものは、ほとんど吸音しないことです。硬くて密な面は音をはね返す側で、吸音体ではないという感覚があるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 合板や石こうボードと剛壁の間に空気層があると、板が振動して主に低音域を吸う(板振動型)
2 ×(誤り) 打放しコンクリートなどの剛壁は硬く、音を反射するためほとんど吸音しない。低音域から中音域を吸音するとした点が誤り
3 ◯(正しい) 有孔板と剛壁の間に空気層を設けると、共鳴の作用で主に中音域を吸う(共鳴器型)
4 ◯(正しい) グラスウールなどの多孔質材料は、繊維のすき間で音を熱に変え、主に高音域を吸う

選択肢2が剛壁を「低音域から中音域を吸音する」とした点が誤りで、剛壁そのものはほとんど吸音しません。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

吸音とは、音のエネルギーを材料が受け止めて熱などに変え、反射して戻る音を減らすことです。吸う仕組みには、板振動・共鳴器・多孔質の3タイプがあります。

打放しコンクリートのような剛壁は、表面が硬く密で、音を受け止めて熱に変える仕組みを持ちません。当たった音はそのまま反射して戻るため、吸音率はごく小さくなります。

選択肢2は、その剛壁が低音域から中音域を吸音するとしています。これが誤りで、剛壁は吸音体ではなく反射体なんです。低音から中音を吸うのは、空気層をともなう板や有孔板といった別の仕組みのほうです。

音域の対応も整理しておきましょう。板振動(合板+空気層)は低音域、共鳴器(有孔板+空気層)は中音域、多孔質(グラスウール)は高音域に効きます。剛壁だけがこの分担に入らない、と押さえておくと取り違えを防げます。

覚え方

  • 剛壁(打放しコンクリート)=反射が主で、ほとんど吸音しない
  • 板振動(合板+空気層)=低音域/共鳴器(有孔板+空気層)=中音域
  • 多孔質(グラスウール)=高音域
  • 「低い・中・高」を板・共鳴・多孔質の順でひもづける

理解度チェック

Q.

打放しコンクリートなどの剛壁は、音をよく吸音するか。

ほとんど吸音しません。剛壁は硬く密で音を反射するため、吸音率は小さく、吸音を担うのは板振動・共鳴器・多孔質の各仕組みです。

Q.

グラスウールなどの多孔質材料は、主にどの音域を吸音するか。

主に高音域です。繊維のすき間を音が通るときに振動が摩擦で熱に変わり、波長の短い高音ほど効率よく吸われます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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