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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.94 を解説、外壁ALCパネル縦壁ロッキング構法

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.94 は、外壁ALCパネル工事の縦壁ロッキング構法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 自重受け金物による支持のしかた
  2. 取付け金物とパネルの取合い
  3. パネル相互の目地と層間変位への追従
  4. 挿入筋やボルトの納め

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

縦壁ロッキング構法は、地震でパネルが回転して揺れを逃がす仕組みなんです。だから固定しすぎると、かえって割れてしまいます。

選択肢1は下部両端を固定する自重受け金物で支持するとしていますが不適です。これではパネルが回転して層間変位に追従するロッキングを妨げるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 両端固定の自重受けはロッキングを妨げる
2 ◯(正しい) 取付け金物でパネル上下を構造体に留め付ける
3 ◯(正しい) 目地を設け、パネルが回転して変位に追従する
4 ◯(正しい) 挿入筋やボルトを所定の位置に納める

選択肢1のポイント(ここが誤り)

縦壁ロッキング構法は、ALCパネルを縦に並べ、上下を金物で支える外壁の取付け方です。最大の特徴は、地震のときにパネルがロッキング、つまり回転して揺れを逃がすことなんです。

建物は地震で各階がずれます。このずれを層間変位といいます。パネルが回転できれば、層間変位に追従して割れずにすみます。

ところが自重受け金物でパネル下部の両端をがっちり固定すると、パネルが回転できなくなります。これではロッキングの働きを妨げ、地震時にパネルが割れる原因になるんです。

選択肢1はこの両端固定の支持を正しいかのように書いているので不適当です。自重受けは回転を許す形で支えるのが原則です。

ザックリ言えば、縦壁ロッキングはパネルが回転できるように支える、固定しすぎてはいけない、ということです。

覚え方

  • 縦壁ロッキング構法=パネルが回転して層間変位に追従する
  • 両端固定するとロッキングを妨げて割れる
  • 自重受けは回転を許す形で支持する

一問一答

Q.

縦壁ロッキング構法で、パネルの支持を両端固定にするとどうなるか。

パネルが回転できず、ロッキングによる層間変位への追従を妨げます。地震時にパネルが割れる原因になるため不適です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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