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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.92 を解説、合成樹脂塗床

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.92 は、合成樹脂塗床に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 下地の乾燥状態の確認
  2. プライマーの塗布
  3. 下地の含水率と施工可否
  4. 各層の塗重ねのタイミング

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

塗床は何層も塗り重ねて作るんです。だから層と層がしっかりくっつくかどうかが品質を左右します。

選択肢4は塗重ねを先の層が完全に硬化してから行うとしていますが不適です。塗重ねは先の層が完全硬化する前(指触乾燥程度)に行うんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 下地が十分に乾燥していることを確認する
2 ◯(正しい) 下地にプライマーを塗布して密着を高める
3 ◯(正しい) 下地の含水率が高いときは施工を避ける
4 ×(誤り) 塗重ねは先の層が完全硬化する前に行う

選択肢4のポイント(ここが誤り)

合成樹脂塗床は、プライマーや中塗り、上塗りなどを何層も塗り重ねて作ります。層と層が一体になることで、はがれにくい床になるんです。

塗料の樹脂は、硬化が進むと表面に化学反応の余地がなくなります。完全に硬化した面に次を塗ると、層がなじまず付着が弱くなるんです。

だから塗重ねは、先の層が完全硬化する前、指で触れても付かない指触乾燥の程度で行います。こうすると上下の層が一体化します。

選択肢4は完全硬化してから塗重ねるとしているので、層間付着が悪くなり不適当です。

ザックリ言えば、塗床の塗重ねは完全硬化の前、指触乾燥のうちに行う、ということです。

覚え方

  • 塗床の塗重ね=完全硬化する前(指触乾燥程度)に行う
  • 完全硬化後だと層間付着が悪くなる
  • 下地は十分乾燥させてから施工する

一問一答

Q.

合成樹脂塗床の各層の塗重ねは、どのタイミングで行うか。

先に塗った層が完全硬化する前、指触乾燥の程度で行います。完全硬化後だと層と層がなじまず付着が悪くなります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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