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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.85 を解説、アルミニウム表面処理用語

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.85 は、JISに定めるアルミニウムの表面処理に関する用語の問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 陽極酸化皮膜の説明
  2. 電解着色の説明
  3. 封孔処理の説明
  4. 接触腐食とウォーターステインの区別

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

アルミの不具合は名前が似ていて混ざりやすいんです。とくに接触腐食とウォーターステインは説明が入れ替わりやすいところですね。

選択肢4はみみずがはったようなしみを接触腐食としていますが間違いです。これはウォーターステイン(水じみ)の説明で、接触腐食は異種金属の接触による電食なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 陽極酸化皮膜は電気分解で表面に生成する酸化皮膜
2 ◯(正しい) 電解着色は皮膜に金属を電解析出させて着色する
3 ◯(正しい) 封孔処理は皮膜の微細孔をふさぐ処理である
4 ×(誤り) みみず状のしみはウォーターステイン。接触腐食は異種金属の電食

選択肢4のポイント(ここが誤り)

アルミニウムの不具合には、接触腐食とウォーターステインという、名前は似ていないのに混同されやすい現象があります。

ウォーターステインは、重ねたアルミ板の間に水が入り込んでできる、みみずがはったような白い水じみです。選択肢4の説明はまさにこれです。

一方、接触腐食は、アルミと鉄などの異なる金属が接触し、水分があるときに起こる電食です。電位差で片方が腐食する現象なので、まったく別物です。

選択肢4はウォーターステインの説明に「接触腐食」という名前を付けているので誤りです。

ザックリ言えば、水じみ=ウォーターステイン、異種金属の電食=接触腐食、ということです。

覚え方

  • ウォーターステイン=板の間の水でできるみみず状の水じみ
  • 接触腐食=異種金属の接触による電食
  • 名前が入れ替わる出題に注意する

一問一答

Q.

重ねたアルミニウム板の間にできる、みみずがはったようなしみは何と呼ぶか。

ウォーターステイン(水じみ)です。接触腐食は異種金属の接触によって起こる電食で、別の現象です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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