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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.84 を解説、粘土瓦葺き

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.84 は、粘土瓦葺きに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 瓦の留付け方法
  2. のし瓦と棟の納め
  3. 谷どいに用いる銅板の厚さ
  4. 軒先瓦の固定

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

谷どいは雨水が集まる弱点なんです。ここに薄い板を使うと、すぐ腐食して穴があき、雨漏りの原因になります。

選択肢3は谷どいに厚さ0.2mmの銅板を使うとしていますが薄すぎます。谷どいには厚さ0.35〜0.4mm程度の銅板を用いるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 瓦は緊結線や釘で桟木などに留め付ける
2 ◯(正しい) 棟はのし瓦を積み、銅線などで緊結して納める
3 ×(誤り) 谷どいの銅板は厚さ0.35〜0.4mm程度を用いる
4 ◯(正しい) 軒先瓦は釘やビスで確実に固定する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

谷どいは、屋根面が合わさるところにできる谷に取り付け、雨水を集めて流す部材です。屋根のなかでも特に水が集中して流れる場所です。

水が集中するということは、それだけ腐食もしやすいということです。薄い板を使うと、早く穴があいて雨漏りにつながります。

そのため谷どいには、厚さ0.35〜0.4mm程度の銅板を用います。選択肢3の0.2mmはこれより薄く、耐久性が足りません。

谷どいは交換しにくい部分なので、はじめからしっかりした厚さの板を使います。

ザックリ言えば、谷どいの銅板は0.35mm以上のしっかりした厚さが必要、ということです。

覚え方

  • 谷どいの銅板=厚さ0.35〜0.4mm程度
  • 谷は水が集中する弱点なので薄板はNG
  • 瓦は緊結線や釘で確実に留め付ける

一問一答

Q.

粘土瓦葺きの谷どいに用いる銅板の厚さは、どの程度か。

厚さ0.35〜0.4mm程度を用います。谷は雨水が集中して腐食しやすいため、0.2mmのような薄い板は不適です。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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