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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.80 を解説、工事と工法の組合せ

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.80 は、工事とそれに関連する工法の組合せに関する問題です。

この問題では、4つの組合せのうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 場所打ち杭工事に関連する工法
  2. 山留め工事に関連する工法
  3. 鉄筋工事に関連する工法
  4. 鉄骨工事に関連する工法

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な組合せ)

こういう組合せ問題は、工法がどの工事のための技術なのかを思い出せると解けるんです。言葉の見た目より、何を解決する工法かで考えます。

選択肢1は場所打ち杭工事とリチャージ工法を組み合わせていますが、リチャージ工法は汲み上げた地下水を地中に戻す地下水対策の工法で、場所打ち杭工事のための工法ではないため不適当なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 場所打ち杭工事とリチャージ工法は無関係。リチャージ工法は地下水を戻す地下水対策
2 ◯(正しい) 山留め工事とタイロッドアンカー工法は関連する
3 ◯(正しい) 鉄筋工事と機械式継手工法は関連する
4 ◯(正しい) 鉄骨工事とロックウール吹付け工法(耐火被覆)は関連する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

リチャージ工法は、根切り工事で汲み上げた地下水を、近くに掘った井戸から再び地中へ戻す工法です。周辺地盤の沈下や井戸枯れを防ぐための地下水対策です。

つまり、杭そのものを造る技術ではありません。場所打ち杭工事と直接組み合わせる工法ではないのです。

場所打ち杭工事に関連する工法といえば、アースドリル工法やオールケーシング工法、リバース工法などが代表です。

残りの選択肢は、山留め工事とタイロッドアンカー工法、鉄筋工事と機械式継手工法、鉄骨工事とロックウール吹付け工法(耐火被覆)と、いずれもその工事のための工法で正しく対応しています。

ザックリ言えば、リチャージ工法は地下水を戻す対策で杭を造る工法ではない、ということです。

覚え方

  • リチャージ工法=汲み上げた地下水を地中に戻す地下水対策
  • 場所打ち杭=アースドリル・オールケーシング・リバース
  • 工法は「何を解決する技術か」で工事と結びつける

一問一答

Q.

リチャージ工法は、どのような目的の工法か。

根切りで汲み上げた地下水を、近くの井戸から再び地中へ戻す地下水対策の工法です。周辺地盤の沈下や井戸枯れを防ぐために用い、場所打ち杭工事のための工法ではありません。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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