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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.70 を解説、鉄筋の加工及び組立て

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.70 は、鉄筋の加工及び組立てに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鉄筋のあきと間隔の違い
  2. あきの最小値の規定
  3. 鉄筋の組立てと結束
  4. かぶり厚さの確保

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

鉄筋には「あき」と「間隔」という似た言葉があるんです。ここを取り違えると、配筋の寸法管理がまるごとズレてしまいます。

選択肢2は1.5倍などの規定を鉄筋間隔の最小値としていますが、これは鉄筋のあきの最小値の規定なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 鉄筋は常温で加工し折曲げ内法直径を守る
2 ×(誤り) 1.5倍等の規定はあきの最小値であり間隔ではない
3 ◯(正しい) 交点は鉄線で結束して動かないよう固定する
4 ◯(正しい) スペーサーでかぶり厚さを確保する

選択肢2のポイント(ここが誤り)

鉄筋の「あき」とは、となり合う鉄筋の表面と表面のすき間のことです。コンクリートや粗骨材がしっかり回り込めるように、最小値が決まっています。

その最小値は、呼び名の数値の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうち、いちばん大きい数値です。これが「あき」の規定です。

一方「間隔」は、鉄筋の中心から中心までの距離をいいます。だから間隔=あき+鉄筋の径になります。

選択肢2は、あきの規定なのに「間隔の最小値」と書いてしまっています。あきと間隔は別物なので、ここが不適当です。ここは混乱しやすいところですね。

ザックリ言えば、1.5倍などの規定は「あき」の話であって「間隔」ではない、ということです。

覚え方

  • あき=鉄筋の表面どうしのすき間(1.5倍等の規定)
  • 間隔=中心から中心まで(=あき+径)
  • あきの最小=呼び名1.5倍・粗骨材1.25倍・25mmの最大値

一問一答

Q.

呼び名の数値の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうち最大値という規定は、鉄筋の「あき」と「間隔」のどちらの最小値か。

「あき」の最小値です。あきは鉄筋の表面どうしのすき間で、間隔は中心から中心までの距離です。間隔=あき+径になります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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