ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成29年
  5. > No.65 押出成形セメント板間仕切壁

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.65 を解説、押出成形セメント板間仕切壁

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.65 は、押出成形セメント板による間仕切壁工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. パネルの取付け前の準備
  2. 横張り工法でのZクリップの留め位置
  3. パネル間の目地やシーリング
  4. 開口部まわりの補強

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

Zクリップの留め位置は、縦張りか横張りかで変わるんです。パネルが動ける向きに留める、と考えると分かりやすいんです。

選択肢2は横張り工法でZクリップをパネルの左右端部に取り付けたとしていますが、横張りでは上下の躯体に留めるんです。記述が縦張りと逆になっています。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 取付け下地や金物の位置を確認してから建て込む
2 ×(誤り) 横張りのZクリップは上下の躯体に取り付ける
3 ◯(正しい) パネル間の目地はシーリングで処理する
4 ◯(正しい) 開口部まわりは必要に応じて補強を行う

選択肢2のポイント(ここが誤り)

押出成形セメント板(ECP)は、Zクリップという金物で躯体に留めて取り付けます。このZクリップは、パネルが地震時に少し動いて力を逃がせるようにする役割があります。

留め位置は、パネルを縦に張るか横に張るかで変わります。ここが入れ替わりやすいポイントです。

縦張り工法では、パネルの左右の端部を、両側の柱などの躯体に留めます。一方、横張り工法では、パネルの上下を、上下の躯体(梁など)に留めます。

つまり横張りなのに左右端部に留める、という選択肢2の記述は、縦張りと横張りが逆になっています。

例えば横張りのパネルを左右端部だけで留めると、ロッキングできず地震時に割れやすくなります。動ける向きに留めるのが大事です。

ザックリ言えば、Zクリップは縦張りなら左右、横張りなら上下の躯体に留める、ということです。

覚え方

  • 横張り工法のZクリップ=上下の躯体に留める
  • 縦張り工法のZクリップ=左右の躯体に留める
  • Zクリップはパネルのロッキングで地震力を逃がす

一問一答

Q.

押出成形セメント板の横張り工法では、Zクリップをどこに取り付けるか。

上下の躯体に取り付けます。パネルの左右端部に留めるのは縦張り工法で、両者は逆です。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼平成29年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>