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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.60 を解説、塗装工事

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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.60は、塗装工事に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、下地調整・下塗り材の選択・施工環境・吹付け塗りという塗装の基本を問うものです。なかでも引っかけの核心は下塗り材は下地の材質に合わせて選ぶという点で、木部のクリヤラッカーの下塗りに鉄部用のプライマーを使う取り違えに気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 下地のごみや油分を除いてから塗装するので正しい
2 ×(誤り) 木部クリヤラッカーの下塗りはウッドシーラージンクリッチプライマーを用いた点が誤り
3 ◯(正しい) 低温や高湿のときは乾燥不良を避けるため塗装を行わないので正しい
4 ◯(正しい) 吹付けは塗膜が均一になるようガンを一定速度で運行するので正しい

選択肢2は木部クリヤラッカーの下塗りにジンクリッチプライマーを用いたとしており、正しくはウッドシーラーを用いる点で誤りです。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

木部にクリヤラッカーを塗るときは、まず下塗りとしてウッドシーラーを使います。ウッドシーラーは木の表面の吸い込みを止めて、上塗りのつきをよくする下塗り材です。

木は場所によって塗料の吸い込みがばらつきます。シーラーで吸い込みをそろえておくことで、仕上がりのつやがきれいに出るわけです。

一方でジンクリッチプライマーは、亜鉛を多く含んだ鉄部の防錆用プライマーです。鉄をさびから守る下塗りなので、木部には使いません。鉄骨の柱や鋼製建具には活躍しますが、木の建具に塗っても意味がないんです。

選択肢2はこの下塗り材を取り違えている点が誤りです。木にはウッドシーラー、鉄にはジンクリッチ、と分けて覚えましょう。

覚え方

  • 木部クリヤラッカーの下塗り=ウッドシーラー
  • ジンクリッチプライマー=鉄部の防錆用で木部には使わない
  • 下塗りは下地の材質(木か鉄か)に合わせて選ぶ

理解度チェック

Q.

木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、何を用いるか。

ウッドシーラーです。ジンクリッチプライマーは鉄部の防錆用で、木部には用いません。

Q.

低温や高湿のときに塗装を控えるのはなぜか。

塗膜が乾燥・硬化しにくく、つやびけやはがれなどの不具合が出やすいためです。塗装に適した温湿度の条件で行います。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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