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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.7 を解説、基礎杭

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.7 は、基礎杭に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 支持杭と摩擦杭の違い
  2. 場所打ちコンクリート杭の特徴
  3. 杭の支持力の考え方
  4. 既製コンクリート杭と鋼管杭の取扱い

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

杭の種類は、材料の性質と取扱いの注意点をセットで覚えるんです。コンクリートと鋼管では割れやすさが違うところがポイントですね。

選択肢4は既製コン杭が鋼管杭より破損しにくいとしていますが逆です。既製コンクリート杭は鋼管杭に比べて破損しやすく取扱いに注意が要るんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 支持杭は先端を硬い地盤に届かせて支持力を得る
2 ◯(正しい) 場所打ちコンクリート杭は現場で掘削して造成する
3 ◯(正しい) 摩擦杭は杭の側面と地盤の摩擦力で荷重を支える
4 ×(誤り) 既製コン杭は鋼管杭より破損しやすく取扱いに注意が要る

選択肢4のポイント(ここが誤り)

既製コンクリート杭は、工場で作ったコンクリート製の杭です。コンクリートは圧縮には強いものの、曲げや衝撃には弱い材料です。

そのため、運搬や仮置き、打込みのときに、ぶつけたり無理な力をかけたりすると、ひびが入ったり折れたりしやすくなります。

一方の鋼管杭は鋼でできているので粘りがあり、多少ぶつけても割れにくく、取扱いがしやすいのです。

選択肢4は、既製コン杭が鋼管杭より破損しにくく取扱いが容易としていますが、これは逆です。だから誤りです。

ザックリ言えば、コンクリート杭は鋼管杭より割れやすく、扱いに気をつかう、ということです。

覚え方

  • 既製コン杭=鋼管杭より破損しやすい(取扱い注意)
  • 鋼管杭=粘りがあり割れにくい
  • 支持杭=先端支持/摩擦杭=側面の摩擦で支える

一問一答

Q.

既製コンクリート杭と鋼管杭では、運搬や取扱いでどちらが破損しやすいか。

既製コンクリート杭です。コンクリートは曲げや衝撃に弱く、運搬や仮置き、打込みでひび割れや折損が起きやすいため取扱いに注意します。鋼管杭は粘りがあり割れにくいです。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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