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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.3 を解説、昼光

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.3 は、昼光に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 昼光の構成(直射光と天空光)
  2. 全天空照度の意味
  3. 昼光率の定義と性質
  4. 採光と窓の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

昼光率は、室内の明るさを空の明るさとの比で表す指標なんです。比で考えるから外が明るくても暗くても値が変わらない、ここが混乱しやすいところですね。

選択肢3は昼光率が時刻や天候で変化するとしていますが誤りです。昼光率は全天空照度との比なので、時刻や天候によらず一定になるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 昼光は直射光と天空光(天空からの拡散光)に分けられる
2 ◯(正しい) 全天空照度は、直射日光を除いた天空光による水平面照度
3 ×(誤り) 昼光率は全天空照度との比なので、時刻や天候によらず一定
4 ◯(正しい) 窓を大きくしたり高くすると、室内の昼光率は高くなる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

昼光率とは、室内のある点の照度を、屋外の全天空照度で割った値を百分率で表したものです。明るさそのものではなく、比で表すのがポイントです。

外の空が明るくなれば室内も比例して明るくなり、暗くなれば室内も比例して暗くなります。だから両者の比は変わりません。

つまり昼光率は、窓の大きさや位置、周囲の状況といった建物側の条件で決まり、時刻や天候には左右されません。選択肢3はこの性質を取り違えているので誤りです。

例えば、曇りの日でも晴れの日でも、同じ部屋の同じ点なら昼光率は同じ値になります。変わるのは室内の実際の照度のほうです。

ザックリ言えば、昼光率は空の明るさとの比だから、時刻や天候で変わらない、ということです。

覚え方

  • 昼光率=室内照度 ÷ 全天空照度(比なので一定)
  • 昼光率は窓の大きさ・位置など建物側の条件で決まる
  • 全天空照度は直射日光を除いた天空光による水平面照度

一問一答

Q.

昼光率は時刻や天候によって変化するか。

変化しません。昼光率は室内照度を全天空照度で割った比なので、外が明るくても暗くても比は一定です。値は窓の大きさや位置など建物側の条件で決まります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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