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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.2 を解説、換気の方式

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.2 は、換気の方式に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 自然換気の仕組み
  2. 第一種機械換気の特徴
  3. 第三種機械換気の用途
  4. 第二種機械換気の用途と室圧

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

換気方式は、給気と排気のどちらに送風機を付けるかで室内の圧力が変わるんです。ここで室が正圧か負圧かを取り違えると、用途を逆にしてしまいます。

選択肢4は給気のみ機械の第二種を、汚染を漏らしたくない室に向くとしていますが逆です。第二種は室内を正圧にして空気を押し出すため、汚染を漏らしたくない室には不適なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 自然換気は風力や温度差を利用し、動力を使わない
2 ◯(正しい) 第一種は給気・排気とも機械で、室圧を調整しやすい
3 ◯(正しい) 第三種は排気のみ機械で、室を負圧にしてトイレ等に向く
4 ×(誤り) 第二種は室を正圧にするため、汚染を漏らしたくない室には不適

選択肢4のポイント(ここが誤り)

第二種機械換気は、給気側だけに送風機を設ける方式です。空気を押し込むので、室内の圧力は外より高い正圧になります。

正圧の室は、すき間があると室内の空気が外へ押し出される向きになります。逆に外の空気は入ってきにくくなります。

だから第二種が向くのは、外から汚れた空気を入れたくない室、例えばクリーンルームや手術室のような清浄を保ちたい場所です。汚染を他室に漏らしたくない室には向きません。

汚染を閉じ込めたい室は、排気側を機械にして負圧にする第三種が適しています。負圧なら汚れた空気が外へ漏れ出しません。選択肢4はこの向き不向きを取り違えているので誤りです。

ザックリ言えば、正圧の第二種は汚れを押し出すので、汚染を閉じ込めたい室には使えない、ということです。

覚え方

  • 第二種=給気のみ機械=正圧=清浄を保ちたい室
  • 第三種=排気のみ機械=負圧=汚染を閉じ込めたい室
  • 第一種=給排気とも機械=室圧を自由に調整できる

一問一答

Q.

第二種機械換気で室内が正圧になると、どんな室に向くか。

外から汚れた空気を入れたくない清浄な室です。クリーンルームや手術室などが該当します。汚染を他室に漏らしたくない室には、負圧にする第三種が適します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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