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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.92 を解説、ビニル床シートの熱溶接工法

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.92 は、ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 溶接作業を始めるまでの放置時間
  2. 継目の溝の形状と溝切りの深さ
  3. 溝部分と溶接棒の加熱温度
  4. シートと溶接棒の同時溶融と加圧

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

加熱温度は高ければよいと思いがちですが、ここが落とし穴ですね。熱しすぎるとシートが傷むんです。

選択肢3は250〜300℃で加熱溶融したとありますが違います。適温で溶かす必要があり、これは高すぎなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 張付け後12時間以上放置してから溶接作業を行う
2 ◯(正しい) 継目の溝はV字形とし、シート厚の2/3程度まで溝切りする
3 ×(誤り) 加熱温度250〜300℃は高すぎ。適温で加熱溶融する
4 ◯(正しい) シートと溶接棒を同時に溶融し、余盛ができる程度に加圧する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

熱溶接工法は、シートの継目に切った溝に溶接棒を熱風で溶かしながら埋めて、シートどうしをつなぐ方法です。

ここで大事なのは熱風の温度です。高すぎると、ビニルが焦げたり変色したり、溶けすぎて表面が荒れてしまいます。

逆に低すぎると溶け切らず接合が弱くなります。だから材料に合った適温で溶融させる必要があります。

選択肢3の250〜300℃はビニル床シートには高すぎる温度です。これではシートを傷めてしまうので不適当です。

ザックリ言えば、熱溶接は高温にすればよいわけではなく適温で溶かす、ということです。

覚え方

  • 熱溶接の加熱は適温、250〜300℃は高すぎ
  • 高温だと焦げ・変色・表面荒れの原因
  • 溝はV字でシート厚2/3、張付け後12時間以上放置

一問一答

Q.

ビニル床シートの熱溶接工法で、溝部分と溶接棒を250〜300℃の熱風で加熱溶融してよいか。

高すぎて不適当です。高温だとビニルが焦げたり荒れたりするため、材料に合った適温で溶融させます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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