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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.39 を解説、親杭横矢板水平切梁工法

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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.39 は、親杭横矢板水平切梁工法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、親杭横矢板による山留め壁と、それを支える切梁・火打・腹起しの組み立て方を問うものです。

なかでも引っかけの核心は1点、腹起しの継手は切梁や火打との交点の近くに設けることです。継手は弱点だから力のかかる場所を避けたい、という発想だけだと逆に答えてしまいます。鍵は「どこが応力の小さい位置か」です。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 横矢板は掘削しながら親杭のフランジ間に上から順次入れて土留めとする
2 ◯(正しい) 火打を斜めに入れると切梁の支点間が縮み座屈に強くなる
3 ◯(正しい) 腹起しは山留め壁の土圧を受け、それを切梁へ伝える水平材
4 ×(誤り) 腹起しの継手は応力の小さい交点の近くに設ける。「交点から離す」は逆

選択肢4は腹起しの継手を交点から可能な限り離すとしている点が誤りで、正しくは曲げ応力の小さい交点の近くに設けます。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

腹起しは、山留め壁が受けた土圧を集めて切梁に伝える水平材です。長さが足りないので途中で継手を設けてつなぎます。

継手は断面が一度途切れる構造的な弱点です。だから曲げの力が大きくかかる位置には置きたくありません。

腹起しを梁と見ると、切梁や火打で支えられる交点は支点にあたり、曲げモーメントが小さくなります。逆に支点と支点の中間は曲げが大きくなります。だから継手は交点の近くに設けるということです。

選択肢4は継手を交点から可能な限り離すとしていますが、これは曲げの大きい中間部に弱点を置くことになり継手が壊れやすくなる記述です。ここが最も不適当な記述なんです。

覚え方

  • 腹起しの継手=切梁・火打との交点の近く(応力が小さい)
  • 支点間の中間は曲げが大きい=継手を置かない
  • 継手=弱点だから曲げの小さい位置へ、が原則

理解度チェック

Q.

腹起しの継手は、切梁や火打との交点に対してどこに設けるのが適切か。

交点の近く(応力の小さい位置)に設けます。継手は弱点になりやすいため、曲げの小さい交点付近に置きます。交点から離すのは誤りです。

Q.

火打を入れると切梁にはどのような効果があるか。

切梁の支点間の距離が短くなり、座屈やたわみに強くなります。隅角部の土圧も分担できます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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