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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.12 を解説、木材

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.12 は、木材に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 含水率と強度の関係
  2. 繊維方向と直交方向の強さの違い
  3. 乾燥による収縮と変形
  4. 含水率と熱伝導率の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

木材は乾いているほど暖かく感じますよね。水を含むと熱を伝えやすくなるんです。ここは向きを取り違えやすいところですね。

選択肢4は含水率が低いほど熱伝導率が大きいとしていますが逆です。含水率が低い(乾燥した)木材ほど熱伝導率は小さいのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 繊維飽和点以下では乾くほど強度が増す
2 ◯(正しい) 繊維方向は直交方向より強い
3 ◯(正しい) 乾燥で収縮し、割れや反りが生じることがある
4 ×(誤り) 含水率が低いほど熱伝導率は小さい

選択肢4のポイント(ここが誤り)

熱伝導率は、その材料がどれだけ熱を伝えやすいかを表す値です。値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性が高いということになります。

木材の中に水分が多いと、水が熱の通り道になってしまいます。水は木の繊維より熱を伝えやすいからです。

逆に、よく乾いた木材は中に空気の隙間が多く、熱を伝えにくくなります。だから含水率が低いほど熱伝導率は小さくなるんです。

選択肢4は含水率が低いほど熱伝導率が大きいと書いていますが、これは逆です。乾いた木材ほど熱を伝えにくいので誤りなんです。

ザックリ言えば、木材は乾いているほど熱を伝えにくく、断熱性が高い、ということです。

覚え方

  • 含水率が低い(乾燥)=熱伝導率が小さく断熱性が高い
  • 水を含むほど熱を伝えやすくなる
  • 乾いた木は暖かく感じる、とイメージする

一問一答

Q.

木材の含水率が低くなると、熱伝導率はどうなるか。

小さくなります。乾いた木材は内部の空気の隙間が多く熱を伝えにくいためです。水分が多いと熱を伝えやすくなり、熱伝導率は大きくなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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