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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.81 を解説、合成高分子系ルーフィングシート防水

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.81 は、合成高分子系ルーフィングシート防水に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 塩化ビニル樹脂系シートと加硫ゴム系シートの違い
  2. 接着剤の種類と塗る場所の使い分け
  3. シートの重ね幅と接合方法
  4. 立上りや端部の処理の考え方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

接着剤は両面に塗るもの、と思い込んでいる人が一番多いんです。

選択肢2はエポキシ樹脂系接着剤を下地面とシート裏面の両面に塗布するとしていますが違います。エポキシ樹脂系は下地面のみに塗るのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) シートの重ね幅は所定の寸法を確保して接合する
2 ×(誤り) エポキシ樹脂系接着剤は下地面のみに塗布する
3 ◯(正しい) 加硫ゴム系シートの接合部はテープや接着剤で処理する
4 ◯(正しい) 立上り端部は押え金物などで固定し、シールする

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、塩化ビニル樹脂系シート防水の接着工法で、エポキシ樹脂系接着剤を下地面とシート裏面の両方に塗る、としています。

ところが、エポキシ樹脂系接着剤は下地面のみに塗るのが正しいんです。

なぜかというと、エポキシ樹脂系接着剤は溶剤を含まず、塗ってから固まっていくタイプの接着剤だからです。両面に塗って貼り合わせる方式ではないわけです。

例えば、ゴム系の接着剤なら下地とシート裏面の両面に塗り、溶剤が飛んだ頃に貼り合わせます。ここを混同しやすいところですね。

エポキシ樹脂系を両面に塗ってしまうと、塗布量が過剰になり、はみ出しや硬化不良の原因になります。

ザックリ言えば、エポキシ樹脂系は下地に塗ってシートを押さえるだけ、ということです。

覚え方

  • エポキシ樹脂系接着剤=下地面のみに塗布
  • 両面塗布は溶剤系(ゴム系)接着剤の話
  • 塗る場所を接着剤の種類で使い分ける

一問一答

Q.

塩化ビニル樹脂系シート防水でエポキシ樹脂系接着剤を使うとき、接着剤はどこに塗るか。

下地面のみに塗ります。エポキシ樹脂系は溶剤系の両面塗布とは異なり、シート裏面には塗りません。両面に塗るという記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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