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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.74 を解説、コンクリートの調合及び製造

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.74 は、コンクリートの調合及び製造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 暑中コンクリートでの骨材散水による冷却効果
  2. 骨材の形状とワーカビリティーの関係
  3. 寒中コンクリートの材料温度の上限
  4. コンクリート中の塩化物量の上限

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

細かい骨材の方が冷えそうに感じますが、実は逆なんです。

選択肢1は散水の冷却効果が粗骨材より細骨材の方が大きいとしていますが違います。冷却効果は粗骨材の方が大きいんです。大きい粗骨材ほど散水で冷えると覚えましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 散水による冷却効果は細骨材より粗骨材の方が大きい
2 ◯(正しい) 球形に近い骨材は扁平なものよりワーカビリティーがよい
3 ◯(正しい) 寒中はセメント投入直前の骨材・水を40℃以下とする
4 ◯(正しい) 塩化物量は塩化物イオン量で0.30kg/m³以下とする

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1は、暑中コンクリート工事で骨材に散水したときの冷却効果が、粗骨材より細骨材の方が大きいとしています。

ところが、これは逆です。散水による冷却効果は、細骨材より粗骨材の方が大きいのです。

暑い時期は、骨材が熱を持っているとコンクリート全体の温度が上がってしまいます。そこで骨材に水をかけて、気化熱で冷やします。

なぜ粗骨材の方が冷えるかというと、砂利のような粗骨材は粒が大きく表面に水がまわりやすく、散水で素直に温度が下がるからです。

一方、細骨材(砂)は粒が細かく水を内部にたくさん含みます。散水すると砂が水分を吸ってしまい、コンクリートの単位水量が変動しやすくなります。冷却を狙って散水しても、水量管理が乱れて扱いにくくなります。

ザックリ言えば、骨材の散水で素直に冷やせるのは大きい粗骨材の方だ、ということです。

覚え方

  • 骨材散水の冷却効果は粗骨材の方が大きい
  • 細骨材は水を含み単位水量が変動しやすい
  • 球形に近い骨材はワーカビリティーがよい

一問一答

Q.

暑中コンクリートで骨材に散水したときの冷却効果は、粗骨材と細骨材のどちらが大きいか。

粗骨材の方が大きいです。細骨材の方が大きいという記述は逆で、誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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