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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.70 を解説、異形鉄筋の加工及び組立て

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.70 は、異形鉄筋の加工及び組立てに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. あばら筋の加工寸法と許容差
  2. 梁主筋の出隅部の重ね継手のフック
  3. 「間隔」と「あき」の用語の区別
  4. 上下階の柱主筋を連続させる条件

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

「間隔」と「あき」は似た言葉ですが、意味がはっきり違うんです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢3の数値(呼び名の1.5倍・粗骨材の1.25倍・25mm)は「あき」の最小値の規定です。間隔=あき+径と覚えましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) あばら筋は外側寸法に従い加工し許容差±5mm
2 ◯(正しい) 出隅部の重ね継手は主筋末端にフックを付ける
3 ×(誤り) この数値は「間隔」ではなく「あき」の最小値の規定
4 ◯(正しい) 柱せい差が梁せいの1/6以内かつ150mm以下なら折曲げ連続可

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、隣り合う鉄筋の「間隔」の最小値を、呼び名の数値の1.5倍・粗骨材最大寸法の1.25倍・25mmのうち最も大きい値とする、としています。

数値そのものは正しいです。ところが、この数値が決めているのは「間隔」ではなく「あき」の最小値なんです。

あきとは、隣り合う鉄筋の表面と表面のすき間のことです。一方、間隔とは鉄筋の中心から中心までの距離を指します。

つまり、間隔はあきに鉄筋の径を足した分だけ大きくなります。式にすると、間隔=あき+鉄筋径です。

なぜこのすき間(あき)を確保するかというと、コンクリートの粗骨材が鉄筋の間をきちんと通り抜けて、すみずみまで充填されるようにするためです。

例えばあきが粗骨材より狭いと、砂利が鉄筋に引っかかってジャンカ(充填不良)が起きてしまいます。

ザックリ言えば、この規定は鉄筋の「あき」を決めるもので、「間隔」とは径の分だけずれる、ということです。

覚え方

  • 呼び名1.5倍・粗骨材1.25倍・25mmの規定は「あき」の最小値
  • 間隔=あき+鉄筋径(中心間距離)
  • あきは粗骨材を通すために確保する

一問一答

Q.

呼び名の1.5倍・粗骨材の1.25倍・25mmのうち最大値とする規定は、間隔とあきのどちらか。

「あき」の最小値の規定です。間隔は中心間距離で、あきに鉄筋径を加えた値になります。これを「間隔」とする記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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