けんせつる
機械式継手って種類が多くて混乱しやすい。何をどうやって接合するか整理してみましょう。
この記事の要点
令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.25は、鉄筋の機械式継手に関する問題です。正解は選択肢3。
令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.25は、鉄筋の機械式継手に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ねじ節継手は、ねじ状に熱間成形されたねじ節鉄筋と雌ねじカップラーを使用して接合する工法 |
| 2 | ○(正しい) | モルタル充填継手は、内面に凹凸のついた鋼管に異形鉄筋を挿入して高強度無収縮モルタルを充填する工法 |
| 3 | ×(誤り) | 端部ねじ継手は樹脂注入ではなく、カップラーの締め込みだけで接合する |
| 4 | ○(正しい) | 鋼管圧着継手は、鉄筋端部に鋼管をかぶせ外側から加圧して節に食い込ませる工法 |
選択肢3の「樹脂を注入して鉄筋を接合する」という記述が誤りです。端部ねじ継手に樹脂注入は不要です。
機械式継手はいくつか種類があり、「何を充填するか」「どう固定するか」という軸で整理すると頭に入りやすいです。
ここは混乱しやすいところですね。種類名と接合方法を一対一で対応させて覚えることが大切です。
ねじ節継手は、鉄筋を製造する段階で表面の節をねじ状に熱間成形したねじ節鉄筋を使います。
このねじ節鉄筋を、雌ねじ加工されたカップラーにねじ込んで接合するわけです。鉄筋の節自体がねじになっているので、通常の異形鉄筋とは見た目から違います。
ザックリ言えば、「鉄筋がそのままボルトになっている継手」ということです。
モルタル充填継手は、内面に凹凸を設けた継手用の鋼管を使います。
この鋼管に異形鉄筋の端部を挿入してから、鋼管内に高強度の無収縮モルタルを充填して固めることで鉄筋を接合します。
モルタルが硬化することで鉄筋と鋼管が一体になるわけです。プレキャストコンクリート部材の接合などでよく使われる工法です。
端部ねじ継手は、既製の異形鉄筋の端部だけをねじ加工する工法です。
鉄筋の端部に雄ねじを加工し、雌ねじ加工されたカップラーに締め込むだけで接合が完了します。
「樹脂を注入して接合する」というのは、モルタル充填継手の発展型や特殊な接着系継手の説明であって、端部ねじ継手には当てはまりません。
けんせつるのひとこと
端部ねじ継手とモルタル充填継手は試験でよく混同されます。「端部ねじ=ねじを締めるだけ」「モルタル充填=中に詰める」と接合方法の動作で覚えると区別しやすくなります。
鋼管圧着継手は、異形鉄筋の端部に鋼管をかぶせてから、外側から加圧工具で押しつぶすように加圧します。
加圧によって鋼管が変形し、鉄筋表面の節(突起)に食い込むことで接合が完了するわけです。充填材や接着剤を使わない純粋な機械的固定方法といえます。
では、4種類の機械式継手をまとめて確認しましょう。
4種類の機械式継手は、接合の手段で分類すると整理しやすくなります。
ねじ節継手・端部ねじ継手=ねじ込む / モルタル充填継手=詰める / 鋼管圧着継手=押しつぶすという3パターンに分けて覚えましょう。
試験では「何を使うか」「何を注入するか」という部分が問われやすいので、各工法の接合メカニズムを一文で説明できるようにしておくと確実です。
端部ねじ継手は、樹脂を注入して接合する工法か。
違います。端部ねじ継手は、端部をねじ加工した異形鉄筋と雌ねじカップラーを締め込むだけで接合する工法です。樹脂注入は不要です。
モルタル充填継手で充填するのは何か。
高強度の無収縮モルタルです。内面に凹凸をつけた鋼管内に鉄筋を挿入してから充填します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
端部ねじ継手は、端部をねじ加工した鉄筋と雌ねじカップラーを締め込むだけで接合する機械式継手です。「樹脂を注入して接合する」という記述は誤りで、これはモルタル充填継手の説明と混同しています。