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令和5年度 1級建築施工管理技士 No.20を解説、設計図書に含まれるもの

けんせつる

けんせつる

設計図書って、図面と仕様書だけだっけ?現場説明書は入らないの?

この記事の要点

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.20は、公共工事標準請負契約約款上の請負契約に関する問題です。正解は選択肢1。設計図書に現場説明書及び質問回答書が含まれない、とした点が誤りです。

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.20は、公共工事標準請負契約約款上、請負契約に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。

正解:選択肢1

公共工事標準請負契約約款では、設計図書には現場説明書及び現場説明に対する質問回答書も含まれます。選択肢1はこれらを「含まない」としているため、誤りというわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 設計図書には現場説明書及び質問回答書も含まれる(含まないは誤り)
2 ○(正しい) 発注者は必要なとき理由を通知し工事目的物を最小限度破壊して検査できる
3 ○(正しい) 工期変更は協議、期間内に整わなければ発注者が定め受注者に通知する
4 ○(正しい) 通常避けられない騒音等で第三者に損害を及ぼした場合は原則発注者が負担

選択肢1は「現場説明書及び質問回答書は含まない」とした部分が誤りで、約款上これらも設計図書に含まれるのが正しいということです。

この問題のポイント

この問題では、公共工事標準請負契約約款での「設計図書」の範囲を正しく押さえているかが問われています。

見るべきポイントは「設計図書という言葉が、図面と仕様書だけを指すのか」ということです。

約款での設計図書は、図面、仕様書、現場説明書、現場説明に対する質問回答書の4つをまとめた言葉なんです。

ザックリ言えば、入札のときに渡された一式が全部「設計図書」に入る、ということですね。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。設計図書の範囲が問われています。

公共工事標準請負契約約款では、設計図書とは図面、仕様書に加えて、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書も含むものとされています。

例えば、現場説明で「この部分の仕上げは別途指示する」と回答されていれば、その質問回答書も契約上の設計図書として扱われるわけです。

問題文は「現場説明書及び質問回答書は含まない」としているため誤りです。正しくはこれらも設計図書に含まれるということです。

選択肢2

検査のための破壊ができるかが問われています。

発注者は、工事の完成を確認するために必要があると認められるときは、その理由を受注者に通知して、工事目的物を最小限度破壊して検査することができます。

隠れた部分の品質を確かめるための規定で、この記述は正しいということです。あくまで最小限度にとどめる点がポイントなんです。

選択肢3

工期の変更の手続きが問われています。

工期の変更は、原則として発注者と受注者が協議して定めます。

ただし、あらかじめ定めた期間内に協議が整わない場合には、発注者が定めて受注者に通知します。協議優先で、まとまらないときの最終決定権を発注者に置く形なので、この記述は正しいということです。

選択肢4

第三者への損害の負担が問われています。

工事の施工に伴い通常避けることができない騒音、振動、地盤沈下、地下水の断絶などで第三者に損害を及ぼしたときは、原則として発注者がその損害を負担します。

施工そのものを避けられない損害なので、発注者負担が原則となるわけで、この記述は正しいということです。

覚え方

設計図書は、「図面・仕様書・現場説明書・質問回答書の4点セット」で覚えると間違えにくくなります。

図面と仕様書だけだと思い込むと、選択肢1のような引っかけに乗ってしまいます。

設計図書=図面+仕様書+現場説明書+質問回答書(現場説明書と質問回答書も入る)という順番でつなぐと、本番で迷わなくなるでしょう。

一問一答

Q.

公共工事標準請負契約約款上、設計図書に含まれるものを4つ挙げよ。

図面、仕様書、現場説明書、現場説明に対する質問回答書の4つです。

Q.

工期の変更協議が期間内に整わない場合、誰が工期を定めるか。

発注者が定めて、受注者に通知します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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