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けんせつる
古くなった屋上防水のやり直しって、全部はがすの?
それとも上から重ねていいの?
この記事の要点
防水改修工事とは、劣化した既存の防水層(屋上・バルコニー等)をやり直す工事です。大きく、既存を撤去する「撤去工法」と、既存を残して上に新しく葺く「かぶせ工法」に分かれます。
まず、撤去工法とかぶせ工法の違いを断面で押さえます。
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| 工法 | 内容 | 長所・注意 |
|---|---|---|
| 撤去工法 | 既存防水層を撤去し、下地を補修・乾燥させてから新規防水を施工する | 下地を確実に整えられる。手間と廃材が多い |
| かぶせ工法(非撤去) | 既存防水層を残し、その上に新規防水を施工する | 工期が短く廃材が少ない。既存が健全なことが前提。既存のドレン枠が薄い場合は補強する |
既存防水が比較的健全ならかぶせ工法、劣化が激しい・含水しているなら撤去工法、という使い分けです。いずれの場合も、漏れやすい弱点部の処理が改修の成否を分けます。
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防水改修工事は、主に平成29年・平成30年に1級・2級で問われています(近年の出題は外壁改修側が中心)。引っかけは大きく2パターンで、いずれも弱点部の処理です。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 2級 平成29年後期 No.95 | 立上り・ドレンまわりの旧防水を残して新規施工とした → 弱点部は撤去して新規に納める ←①弱点部 |
| 1級 平成30年 No.50 | ルーフドレン周囲の撤去範囲を四角形にとるとした → 円形にとる ←②撤去形状 |
つまり立上り・ドレンまわりの弱点部は旧防水を撤去して新規に納め、ドレン周囲の撤去範囲は円形にとる。弱点部を残したり撤去形状を間違えるのが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
撤去工法は、既存防水層を撤去してから新規防水をつくる方法です。下地を確実に整えられる反面、手間と廃材が多くなります。
かぶせ工法(非撤去)は、健全な既存防水層を残し、その上に新規防水を重ねる方法です。工期が短く廃材も少ないですが、既存が含水・劣化していると新規防水のふくれの原因になるため、既存の状態確認が前提になります。
平場は屋上の広い水平面で、比較的納めやすい部分です。立上り・ルーフドレン・貫通部などの取り合いは漏水しやすい弱点部で、旧防水を撤去して新規に確実に納める必要があります。
防水改修で、立上り部やルーフドレンまわりの旧防水はどう扱うか。
残したまま重ねず、撤去して新規防水に納めます。これらの取り合い部は最も漏れやすい弱点部だからです。
ルーフドレン周囲の既存防水層の撤去範囲は、どんな形にとるか。
円形にとります。円形のドレンに合わせることで新規防水がなじみやすく、すき間や段差ができにくくなります。四角形にとるのは不適当です。
> 外壁改修工事とは?タイル浮き・ひび割れ・塗装劣化の補修工法を確認する
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※ この記事の確認日:2026年6月
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管理人からのコメント
防水改修の漏水は、ほとんどが立上り・ドレン・貫通部などの「取り合い」で起こります。平場(広い面)はきれいに納まっても、弱点部の旧防水を残したり処理が甘いと、そこから水が回ります。改修こそ、弱点部の撤去と納まりを最優先で確認します。
かぶせ工法は廃材が少なく工期も短いので採用されやすいですが、既存が含水・劣化していると新規防水のふくれを招きます。既存の状態を調べてから工法を選ぶのが鉄則です。