ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 仕上げ・内装
  3. > 防水改修工事とは?かぶせ工法・撤去工法と施工管理の確認ポイント

防水改修工事とは?かぶせ工法・撤去工法と施工管理の確認ポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

けんせつる

けんせつる

古くなった屋上防水のやり直しって、全部はがすの?

それとも上から重ねていいの?

この記事の要点

防水改修工事とは、劣化した既存の防水層(屋上・バルコニー等)をやり直す工事です。大きく、既存を撤去する「撤去工法」と、既存を残して上に新しく葺く「かぶせ工法」に分かれます。

  • 撤去工法:既存防水層を撤去し、下地を補修・乾燥させてから新規防水を施工する。
  • かぶせ工法(非撤去):既存防水層を下地として残し、その上に新規防水を施工する。工期が短く廃材も少ない。
  • 弱点部は撤去:どちらでも、立上り部・ルーフドレンまわりなど漏れやすい部分は旧防水を撤去して新規に納める。

まず、撤去工法とかぶせ工法の違いを断面で押さえます。

防水改修の撤去工法とかぶせ工法の断面比較。撤去工法は既存を撤去して新規防水、かぶせ工法は既存防水を残して上に新規防水を重ねる
撤去工法は既存防水を撤去して下地から新規防水をつくる。かぶせ工法は健全な既存防水を残し、その上に新規防水を重ねる。(模式図で、層厚は実寸ではありません)

これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。

わかって合格る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

TAC出版/図解が多く全体像をつかみやすい定番。分野の用語は、この1冊で流れを押さえてから過去問に入ると解きやすくなります。

価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。

撤去工法とかぶせ工法の違い

工法内容長所・注意
撤去工法既存防水層を撤去し、下地を補修・乾燥させてから新規防水を施工する下地を確実に整えられる。手間と廃材が多い
かぶせ工法(非撤去)既存防水層を残し、その上に新規防水を施工する工期が短く廃材が少ない。既存が健全なことが前提。既存のドレン枠が薄い場合は補強する

既存防水が比較的健全ならかぶせ工法、劣化が激しい・含水しているなら撤去工法、という使い分けです。いずれの場合も、漏れやすい弱点部の処理が改修の成否を分けます。

改修の手順と弱点部の処理

独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座で早めにたたき台を用意しておくと安心です。

施工管理での確認ポイント

過去問でどう問われたか

防水改修工事は、主に平成29年・平成30年に1級・2級で問われています(近年の出題は外壁改修側が中心)。引っかけは大きく2パターンで、いずれも弱点部の処理です。

年度・級・No. 問われ方/引っかけ
2級 平成29年後期 No.95 立上り・ドレンまわりの旧防水を残して新規施工とした → 弱点部は撤去して新規に納める ←①弱点部
1級 平成30年 No.50 ルーフドレン周囲の撤去範囲を四角形にとるとした → 円形にとる ←②撤去形状

つまり立上り・ドレンまわりの弱点部は旧防水を撤去して新規に納め、ドレン周囲の撤去範囲は円形にとる。弱点部を残したり撤去形状を間違えるのが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。

管理人からのコメント

防水改修の漏水は、ほとんどが立上り・ドレン・貫通部などの「取り合い」で起こります。平場(広い面)はきれいに納まっても、弱点部の旧防水を残したり処理が甘いと、そこから水が回ります。改修こそ、弱点部の撤去と納まりを最優先で確認します。

かぶせ工法は廃材が少なく工期も短いので採用されやすいですが、既存が含水・劣化していると新規防水のふくれを招きます。既存の状態を調べてから工法を選ぶのが鉄則です。

混同しやすい用語の整理

撤去工法 と かぶせ工法

撤去工法は、既存防水層を撤去してから新規防水をつくる方法です。下地を確実に整えられる反面、手間と廃材が多くなります。

かぶせ工法(非撤去)は、健全な既存防水層を残し、その上に新規防水を重ねる方法です。工期が短く廃材も少ないですが、既存が含水・劣化していると新規防水のふくれの原因になるため、既存の状態確認が前提になります。

平場 と 弱点部(立上り・ドレンまわり)

平場は屋上の広い水平面で、比較的納めやすい部分です。立上り・ルーフドレン・貫通部などの取り合いは漏水しやすい弱点部で、旧防水を撤去して新規に確実に納める必要があります。

理解度チェック

Q.

防水改修で、立上り部やルーフドレンまわりの旧防水はどう扱うか。

答えを見る

残したまま重ねず、撤去して新規防水に納めます。これらの取り合い部は最も漏れやすい弱点部だからです。

Q.

ルーフドレン周囲の既存防水層の撤去範囲は、どんな形にとるか。

答えを見る

円形にとります。円形のドレンに合わせることで新規防水がなじみやすく、すき間や段差ができにくくなります。四角形にとるのは不適当です。

まとめ

外壁改修工事とは?タイル浮き・ひび割れ・塗装劣化の補修工法を確認する

仕上げ・改修の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。

1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

地域開発研究所/用語を覚えたら過去問演習で定着。解説が丁寧な正統派。2級は2級のおすすめ参考書から。

独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る内容と料金の解説

独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。

参考規格・指針

  • 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)防水改修
  • JASS 8(防水工事)-日本建築学会

資格を取ったら、次はキャリアと年収

施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。

建設業界専門の転職エージェント【RSG建設転職】▶

登録・相談は無料

独学で合格をめざすなら

使うテキスト・過去問で迷ったら、定番をまとめたこちらもどうぞ。

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

経験記述の添削・通信講座

独学がきつい、第二次の経験記述が不安。そんな人は添削まで付く通信講座も選択肢です。

独学サポート事務局を見る ▶

内容・料金は公式で確認

けんせつる

けんせつる

施工管理の用語・過去問・受験ガイドを、初心者向けにやさしく案内します。

Topへ >>