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けんせつる
雨どいの継手って、上と下のどっちを内側に差し込むの?
塩ビのといは伸び縮みするから、固めちゃダメって本当?
この記事の要点
とい(雨どい)工事とは、屋根に降った雨水を集めて地上や排水へ流すための、といを取り付ける工事です。軒どい → 集水器 → たてどい、の順で雨水を導きます。
施工管理では、次の2点が引っかかりやすい確認ポイントです。
まず、といの構成と雨水の流れを図で押さえます。
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といは、屋根の雨水を受けて流す部材です。屋根の軒先に沿って横に取り付ける軒どい、集めた水を落とす集水器(じょうご)、地上へ縦に流すたてどい、谷状の屋根に設ける谷どいなどからなります。
材料は、住宅・一般建築で多い硬質塩化ビニル(塩ビ)製と、鋼板製などがあります。塩ビは軽く施工しやすい反面、温度による伸縮が大きいのが特徴で、この伸縮への対応が施工管理の勘どころになります。
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硬質塩化ビニルは、夏と冬、日なたと日陰で長さがかなり変わります。といは横や縦に長く伸びるため、伸縮量も大きくなります。逃げ場をつくらずに固定すると、反りや継手の外れ、割れの原因になります。
とい工事は、令和2年・令和4年・令和6年など2級でくり返し問われています。引っかけは大きく2パターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 2級 令和6年前期 No.25 | 下の縦どいを上の縦どいの中に差し込むとした → 上を下の中へ ←①継手の向き |
| 2級 令和4年前期 No.24 | 丸縦どいは下を上の中に差し込むとした → 上を下の中へ ←①継手の向き |
| 2級 令和2年後期 No.27 | 軒どいの両端を集水器に接着剤で固めるとした → 固めず伸縮を逃がす ←②伸縮 |
つまり縦どいの継手は上のといを下のといの中へ差し込み、塩ビは温度伸縮が大きいので軒どいと集水器を接着剤で固めない。差込みの向きと伸縮の逃げの取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
軒どいは、屋根の軒先に沿って横に取り付け、雨水を集めるといです。流れ勾配をとって集水器へ導きます。受け金物は600mm間隔が目安です。
たてどいは、集水器から地上へ縦に流すといです。受け金物は900mm間隔が目安で、継手は上のといを下のといの中へ差し込みます。
塩ビどいは温度で伸縮するため、軒どいと集水器は接着剤で固めず、長尺の縦どいにはエキスパンション継手を入れて逃がします。たてどいの継手部品は接着剤で接合しますが、これは伸縮を逃がす箇所とは別で、混同しないようにします。
たてどいの継手は、上のといと下のといのどちらを内側に差し込むか。
上のといを下のといの中へ差し込みます。水は上から下へ流れるので、継目の内側を水が通って外へ漏れません。上下を逆にすると漏れの原因になります。
塩ビ製の軒どいと集水器の接合を、接着剤で固めてよいか。
固めません。塩ビは温度で大きく伸縮するため、集水器で伸縮を逃がします。両端を接着剤で堅固に固めると、伸び縮みの逃げ場がなくなり反りや外れの原因になります。
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参考規格・指針
※ この記事の確認日:2026年6月
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管理人からのコメント
といは地味な工事ですが、納まりを間違えると雨漏り・あふれ・外れに直結します。縦どい継手の上下、軒どいの勾配、塩ビの伸縮の逃げ。この3つは、取り付けてしまうと見た目では気づきにくいので、施工中に確認します。
とくに塩ビは「きっちり固めたほうが丈夫そう」と接着剤でガッチリ留めたくなりますが、それが逆効果です。伸縮の逃げを残す、が鉄則です。