けんせつる
塀の裏に回り込む音って、高い音と低い音、どっちが回り込みやすいの。
この記事の要点
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.6は、音の一般的な性質に関する問題です。正解は選択肢1。
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.6は、音の一般的な性質に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 回折は周波数の低い音ほど起こりやすい。記述は高低が逆 |
| 2 | ○(正しい) | 音波は進行方向と同じ向きに振動する縦波である |
| 3 | ○(正しい) | ある音が他の音で聞こえにくくなるのをマスキング効果という |
| 4 | ○(正しい) | 仕上げが同じなら室の容積が大きいほど残響時間は長くなる |
選択肢1は、回折が周波数の高い音ほど起こりやすいとしている点が誤りで、実際は低い音ほど回り込みやすいです。
この問題では、音の回折という現象を理解できているかが問われています。
回折とは、音が障害物の裏側に回り込む現象ですね。塀の向こうの音が聞こえるのは、この回折のおかげなんです。
カギになるのは波長です。波長の長い音ほど、障害物を大きく乗り越えて裏まで回り込みます。
そして、周波数が低い音ほど波長は長くなります。ザックリ言えば、低い音ほど回り込みやすい、ということです。例えば、遠くから聞こえる音楽は低音ばかりが届きますね。
これが誤りを含む選択肢です。「回り込む現象は、周波数の高い音のほうが起こりやすい」とありますが、高低が逆になっています。
回折は周波数の低い音ほど起こりやすいです。低い音は波長が長く、障壁を乗り越えて裏側まで届きやすいんです。
逆に高い音は波長が短く、障害物の裏に回り込みにくいので、塀でさえぎられやすくなります。
高い音ほど回り込みやすいとしている点が事実と逆なので、選択肢1は不適当ということです。
選択肢2は音波が縦波であることについての記述です。
音波は、空気の粒子が進む向きと同じ方向に振動して伝わります。このような波を縦波(疎密波)といいますね。
水面の波のように上下に揺れる横波とは違うわけです。記述のとおりで適当です。
選択肢3はマスキング効果についての記述です。
マスキング効果とは、ある音が別の大きな音によってかき消され、聞こえにくくなる現象です。例えば、電車の中で会話が聞き取りにくいのがこれですね。
記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢4は残響時間についての記述です。
残響時間は、音を止めてから室内の音が消えるまでの時間です。部屋が広いほど音が反射しながら長く残るので、残響時間は長くなります。
仕上げ(吸音の条件)が同じなら容積が大きいほど残響時間が長くなる、というのは正しいので適当です。
音の回折は、波長の長さで決まると覚えると間違えません。
低い音ほど波長が長く、障害物を乗り越えやすいんです。だから塀の裏には低い音ほど届きます。
低い音は波長が長く回折しやすい、高い音はさえぎられやすいとセットで覚えれば、選択肢1のような高低のひっかけに引っかからないでしょう。
障害物の裏側に音が回り込む回折は、高い音と低い音のどちらが起こりやすいか。
低い音です。波長が長く、障害物を乗り越えやすいためです。
仕上げが同じ部屋で、容積が大きくなると残響時間はどうなるか。
長くなります。音が反射しながら消えるまでの時間が延びます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1
選択肢1は逆になっています。障壁の裏に音が回り込む回折は、周波数の低い音ほど起こりやすいんです。低い音は波長が長く、障害物を乗り越えやすいと押さえておきましょうね。