けんせつる
定風量って、部屋ごとに暑い寒いがバラバラでも対応できるんだっけ。
この記事の要点
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.17は、空気調和設備に関する問題です。正解は選択肢3。
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.17は、空気調和設備に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ファンコイルユニットは冷水・温水で冷暖房を行う機器 |
| 2 | ○(正しい) | 全熱交換器は排気が持つ熱量を回収する装置 |
| 3 | ×(誤り) | 定風量単一ダクト方式は負荷変動の異なる複数空間には不向き |
| 4 | ○(正しい) | 各階ユニット方式は階ごとの負荷変動に対応できる |
選択肢3は、定風量単一ダクト方式が負荷変動の異なる複数空間に適しているとしている点が誤りで、実際は不向きです。
この問題では、空調方式やその機器の特徴が問われています。
ポイントは定風量と変風量の違いです。
定風量とは、送る空気の量がいつも一定という意味です。風量を変えられないので、部屋ごとに必要な冷暖房の量がバラバラだと対応しきれません。
部屋ごとに事情が違う(負荷変動が異なる)場合は、風量を変えられる変風量方式や、階ごとに分ける方式が向いているんです。ここが今回のひっかけですね。
選択肢1はファンコイルユニットについての記述です。
ファンコイルユニットは、熱源機器でつくった冷水や温水の供給を受けて、室内で冷暖房を行う機器です。
例えば、ホテルの客室ごとに置かれ、個別に冷暖房を調整できます。記述のとおりなので適当ですね。
選択肢2は全熱交換器についての記述です。
全熱交換器は、換気で外に捨てる室内空気の熱を回収し、取り込む外気に移す装置です。
冷暖房した空気の熱をそのまま捨てずに再利用するので、省エネにつながります。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「定風量単一ダクト方式は負荷変動の異なる複数の空間に適している」とありますが、実際は不向きです。
定風量単一ダクト方式は、つねに一定の風量で空気を送るしくみです。風量を増やしたり減らしたりできません。
部屋ごとに暑い寒いの事情が異なる(負荷変動が異なる)場合、一律の風量では各室を快適にできないんです。
こうした場面では風量を変えられる変風量(VAV)方式が向いています。よって選択肢3は不適当ということです。
選択肢4は各階ユニット方式についての記述です。
各階ユニット方式は、各階ごとに空調機を分散して置き、その階の空調を行う方式です。
階ごとに空調機があるので、フロアごとの負荷変動に合わせて運転できます。記述のとおりなので適当ですね。
空調方式は「風量を変えられるか」で整理すると分かりやすいです。
定風量は風量一定なので融通がきかず、変風量や各階分散は事情の違いに合わせられます。
定風量は風量一定で個別調整に不向き、変風量や各階方式は負荷変動に対応できるとセットで覚えると、選択肢3のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。
定風量単一ダクト方式は、負荷変動が異なる複数の空間に適しているか。
不向きです。風量が一定で個別調整ができないため、変風量方式などが向いています。
全熱交換器の役割は何か。
換気で排出する室内空気が持つ熱量を回収する装置です。省エネに役立ちます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
定風量単一ダクト方式は、つねに一定量の空気を送るしくみです。風量を変えられないので、部屋ごとに暑い寒いがバラバラな負荷変動の異なる複数空間には不向きなんです。そういう場合は風量を変えられる変風量方式が向いている、というわけですね。