けんせつる
反力って、どこを中心にモーメントを取ればいいんだっけ。
この記事の要点
令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.3は、単純梁の支点Bに生じる鉛直反力を求める計算問題です。正解は選択肢3。点Aまわりのモーメントのつり合いから求めます。
令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.3は、単純梁ABの点Cと点Dに集中荷重が作用したときの、支点Bの鉛直反力の大きさを求める計算問題です。
問題文と図は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。図はここでは転載しませんので、解き方の筋道を追っていきましょう。
この問題では、4つの選択肢のうち、正しい値を選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | × | 4 kN。つり合い式の値と一致しない |
| 2 | × | 5 kN。つり合い式の値と一致しない |
| 3 | ○(正しい) | 7 kN。点Aまわりのモーメントのつり合いから得られる値 |
| 4 | × | 8 kN。つり合い式の値と一致しない |
正しい値は選択肢3の7 kNです。点Aまわりのモーメントのつり合いから、支点Bの反力が定まります。
この問題では、力のつり合いを使った反力の計算が問われています。
静止している梁では、力もモーメントも必ずつり合っています。これが計算の出発点なんです。
使う式は次の3つです。鉛直方向の力の合計がゼロ、水平方向の力の合計がゼロ、そして任意の点まわりのモーメントの合計がゼロ、というつり合い式ですね。
ザックリ言えば、上向きの力と下向きの力が等しく、回そうとする力も左右で打ち消し合っている、ということです。
選択肢1は4 kNです。
支点Bの反力を求めるには、反対側の点Aを中心にモーメントのつり合いを取ります。点Aを中心にすると、点Aにかかる反力は腕の長さがゼロになって式から消えるので、計算が楽になるわけです。
各荷重が点Aから何メートル離れているかを図で確認し、(荷重×距離)の合計と、(反力B×ABの全長)がつり合う式を立てます。この計算の結果は4 kNにはならないため、適当ではありません。
選択肢2は5 kNです。
点Aまわりのモーメントの式は、「P1×(AからCまでの距離)+P2×(AからDまでの距離)=反力B×(AからBまでの距離)」という形になります。
この左辺と右辺がつり合うように反力Bを求めると、5 kNとは一致しません。よって適当ではありません。
これが正しい選択肢です。点Aまわりのモーメントのつり合いを解くと、支点Bの鉛直反力は7 kNになります。
図に示された荷重P1・P2の大きさと、点A・C・D・Bの位置関係を式に代入すると、反力Bが7 kNと定まるわけです。
検算として、鉛直方向の力のつり合い「反力A+反力B=P1+P2」も成り立つことを確認しておくと安心ですね。
選択肢4は8 kNです。
モーメントの腕の長さを取り違えたり、荷重の位置を読み間違えたりすると、8 kNのような近い値が出てしまうことがあります。
図の寸法を一つずつ確認して式に入れれば7 kNになるので、8 kNは適当ではありません。ここは寸法の読み取りで差がつくところですね。
反力を1つだけ求めたいときは、求めたい支点と反対側の支点を中心にモーメントを取ると考えると速いです。
こうすると、もう一方の反力が式から消えるので、未知数が1つだけになって一発で解けるわけです。
Bの反力はAまわり、Aの反力はBまわりでモーメントのつり合いと覚えると、反力問題で迷わなくなるでしょう。
支点Bの鉛直反力だけを求めたいとき、どの点を中心にモーメントのつり合いを取るとよいか。
反対側の支点Aを中心にします。点Aの反力が式から消えて、反力Bだけを求められます。
静止した梁で成り立つつり合いの条件を3つ挙げよ。
鉛直方向の力の和がゼロ、水平方向の力の和がゼロ、任意の点まわりのモーメントの和がゼロ、の3つです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
反力を1つだけ求めたいときは、もう一方の支点まわりのモーメントのつり合いを使うのがコツなんです。支点Bの反力を出したいなら、点Aまわりで式を立てると反力Aが消えて、一発で解けますね。やみくもに全部の式を立てると混乱しやすいところです。