けんせつる
空気中の水蒸気の質量って、相対湿度のことでいいんだっけ。
この記事の要点
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.1は、湿度及び結露に関する問題です。正解は選択肢1。
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.1は、湿度及び結露に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 単位乾燥空気中の水蒸気の質量は絶対湿度。相対湿度ではない |
| 2 | ○(正しい) | 飽和水蒸気量は乾球温度(気温)によって変わる |
| 3 | ○(正しい) | 外壁の断熱性が低いと室内に表面結露が生じやすい |
| 4 | ○(正しい) | 熱橋部は温度が低下しやすく表面結露が生じやすい |
選択肢1は、空気中の水蒸気の質量を「相対湿度」と言っている点が誤りで、正しくは絶対湿度の説明です。
この問題では、似た言葉の使い分けと、結露が起きる仕組みが問われています。
特に「絶対湿度」と「相対湿度」は混同しやすいところですね。
絶対湿度は、乾燥空気1kgあたりに含まれる水蒸気の質量です。つまり量そのものを表すんです。
一方の相対湿度は、その温度で含むことができる最大量に対して、いま何割入っているかという割合です。ふだん「湿度〇〇%」と言うのはこちらですね。
これが誤りを含む選択肢です。「単位乾燥空気中の水蒸気の質量を相対湿度という」とありますが、これは絶対湿度の説明になっています。
水蒸気の質量そのものは絶対湿度です。なぜかというと、割合ではなく重さで表しているからなんです。
相対湿度は、飽和水蒸気量に対する割合で表す値です。言葉が入れ替わっているため、選択肢1は不適当ということです。
選択肢2は飽和水蒸気量についての記述です。
空気が含むことのできる水蒸気の最大量を飽和水蒸気量といいます。これは気温が高いほど大きくなるわけです。
気温を表すのが乾球温度なので、飽和水蒸気量は乾球温度によって異なるという記述は適当です。例えば暑い日のほうが空気はたくさんの水蒸気を含めますね。
選択肢3は表面結露についての記述です。
外壁の断熱性が低いと、冬は室内側の壁の表面温度が下がります。表面が冷えると、その付近の空気が露点に達して結露が出るんです。
よって断熱性が低い場合に表面結露が生じやすいという記述は適当です。
選択肢4は熱橋部についての記述です。
熱橋部とは、柱や梁のまわりなど、熱が伝わりやすく断熱が途切れる部分のことです。ヒートブリッジとも呼ばれます。
この部分は周囲より温度が下がりやすいため、表面結露が生じやすくなります。記述のとおりなので適当ですね。
湿度の用語は、「量そのもの」か「割合」かで整理すると間違えにくくなります。
水蒸気の質量そのものが絶対湿度、飽和量に対する割合が相対湿度です。
質量そのもの=絶対湿度、飽和量に対する割合=相対湿度とセットで覚えると、選択肢1のような入れ替えに引っかからなくなるでしょう。
単位乾燥空気中に含まれる水蒸気の質量を何というか。
絶対湿度です。飽和水蒸気量に対する割合は相対湿度といいます。
柱や梁のまわりなど、熱が伝わりやすく結露しやすい部分を何というか。
熱橋部(ヒートブリッジ)です。温度が下がりやすく表面結露が生じやすくなります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1
単位乾燥空気中の水蒸気の質量は絶対湿度のことなんです。相対湿度と勘違いしがちですが、相対湿度はその温度の飽和水蒸気量に対する割合のことですね。質量そのものと割合は別物だと押さえておきましょう。