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令和4年度(後期)2級建築施工管理技士 No.42 を解説、ビニル床シート張りの熱溶接工法

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令和4年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.42 は、ビニル床シート張りの熱溶接工法に関する能力問題です。この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを2つ選びます。

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この問題のポイント

接着剤の塗布、シートの圧着、継目の溝切りの時期、溶接後の余盛りを削る時期と、床シートを張って溶接で継ぐまでの手順が横断で問われます。

引っかけの核心は2点で、いずれも「いつやるか」というタイミングです。溝切りは接着剤が硬化してから、そして余盛りの仕上げ削りは溶接部が冷えてからです。早すぎる施工を正しいように見せた記述に気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3・4(不適当な2つ)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) くし目ごてで接着剤を均一に塗布するのは適当
2 ◯(適当) ローラーで空気を押し出しながら圧着するのは適当
3 ×(不適当) 溝切りを接着剤の硬化前に行うのは不適当。硬化後に行う
4 ×(不適当) 余盛りの仕上げ削りを溶接直後に行うのは不適当。冷却後に削る

不適当なのは選択肢3と4で、接着剤の硬化前の溝切り溶接直後の余盛り削りという、早すぎるタイミングが誤りです。

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選択肢3・4のポイント(ここが不適当)

選択肢3の論点は溝切りの時期です。熱溶接工法では、まず床シートを接着剤で張り、継目を溝状にV字やU字に削ってから、溶接棒を熱で溶かして埋めます。

この溝切りを接着剤が硬化する前に行うと、シートがまだ動くので溝がずれたり、シートをめくり上げてしまったりします。接着剤が硬化してシートが下地にしっかり固定されてから溝を切るのが正しい手順なんです。

選択肢4の論点は余盛りを削る時期です。溶接した継目は、溶けた溶接棒が盛り上がって余盛りになります。これを平らに削って仕上げます。

溶接の直後はシートも溶接部もまだ熱く軟らかいため、いきなり削ると面をえぐってへこませてしまいます。そこで、まず余盛りが温かいうちに粗削りし、十分に冷えてから平らに仕上げ削りをする、という二段階で行います。冷却を待たずに仕上げる点が不適当です。

覚え方

  • 溝切りは接着剤が硬化してから(シートが固定されてから)
  • 余盛りの仕上げ削りは溶接部が冷えてから(直後はえぐれる)
  • 床シート熱溶接の不適当肢は「早すぎるタイミング」を疑う

理解度チェック

Q.

溶接継目の余盛りはいつ仕上げ削りするか。

溶接部が十分に冷却してからです。直後は軟らかく、削ると面をえぐるため、粗削りの後に冷えてから仕上げます。

Q.

継目の溝切りは接着剤の硬化前と硬化後のどちらで行うか。

硬化後です。硬化前はシートが動いて溝がずれたりめくれたりするため、シートが下地に固定されてから溝を切ります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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