ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和2年
  5. > No.17 空気調和設備

令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.17 を解説、空気調和設備

令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.17 は、空気調和設備に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 定風量単一ダクト方式の適用
  2. 二重ダクト方式の仕組み
  3. パッケージユニット方式
  4. ファンコイルユニット方式

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

空調方式は、部屋ごとに温度を細かく調整できるかが分かれ目です。定風量単一ダクトは風量が一定なんです。

選択肢1は定風量単一ダクト方式が負荷変動の異なる複数の空間に適するとしていますが、風量が一定で個別調整しにくいため誤りで、負荷の異なる複数室には不向きです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 定風量単一ダクト方式は風量一定で個別調整しにくく、負荷変動の異なる複数室には不向き
2 ◯(正しい) 二重ダクト方式は冷風・温風を混合ボックスで調節して吹き出す
3 ◯(正しい) パッケージユニット方式は冷凍機・ファン等を内蔵した一体型空調機
4 ◯(正しい) ファンコイルユニット方式は冷温水を各室のユニットへ供給する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

定風量単一ダクト方式は、送る風量が一定の方式です。

風量が一定だと、部屋ごとに負荷(熱の出入り)が違っても細かく対応しにくくなります。だから負荷の異なる複数室には向かないんです。

負荷が異なる複数室には、変風量方式やファンコイル方式など個別調整しやすい方式が使われます。

ザックリ言えば、定風量は個別調整が苦手、ということです。

覚え方

  • 定風量単一ダクト=風量一定=負荷の異なる複数室に不向き
  • 二重ダクト=混合ボックスで温度調整
  • ファンコイル=各室で冷温水を吹出し

一問一答

Q.

定風量単一ダクト方式は、負荷変動の異なる複数室に適するか。

いいえ。風量が一定で個別調整しにくいため、負荷の異なる複数室には不向きです。

令和2年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>