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平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.23 を解説、鉄骨の加工

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平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.23は、鉄骨の加工に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、鉄骨を組み立てる前の工場加工の基本(けがき寸法、レーザー切断、ひずみの矯正、加熱曲げ加工の温度)を問うものです。

引っかけの核心は1点、鋼材を加熱して曲げる温度域です。鋼がもろくなる温度帯を避けているかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) けがき寸法は収縮・変形・仕上げしろを考慮した値とした
2 ◯(正しい) 板厚20mmの鋼板をレーザー切断法で切断した
3 ◯(正しい) 400N/mm^2級鋼のひずみ矯正は850〜900℃に加熱後、空冷した
4 ×(誤り) 鋼材の加熱曲げ加工は200〜400℃ではなく850〜900℃の赤熱状態で行う(青熱脆性域の200〜400℃は避ける)

選択肢4の「加熱曲げ加工を200〜400℃で行った」という記述が誤りで、正しくは850〜900℃の赤熱状態で行います。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

鋼は、温度域によって性質が変わります。200〜400℃付近は「青熱脆性(あおねつぜいせい)」と呼ばれ、ふだんよりもろく、割れやすくなる温度帯です。

この温度帯で曲げ加工をすると、材に割れやひびが入りやすく、加工後の強度や粘りを損ないます。そのため加熱曲げ加工は、もろさが現れる温度帯を通り越した850〜900℃の赤熱状態で行います。

問題文の「200〜400℃に加熱して曲げた」という記述は、まさに青熱脆性域での加工で、最も不適当な記述なんです。同じ400N/mm²級鋼のひずみ矯正も、850〜900℃に加熱してから空冷します。

覚え方

  • 鋼の加熱曲げ加工=850〜900℃の赤熱状態で行う
  • 200〜400℃=青熱脆性域でもろく、避ける
  • ひずみ矯正も850〜900℃に加熱後、空冷

理解度チェック

Q.

鋼材の加熱曲げ加工を200〜400℃で行ってよいか。

いけません。その範囲は青熱脆性域で鋼がもろくなるため、850〜900℃の赤熱状態で行います。

Q.

青熱脆性とは、どのような現象か。

鋼が200〜400℃付近でふだんよりもろくなる現象です。この温度帯で加工すると割れが生じやすくなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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