ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成29年
  5. > No.56 仕上塗材仕上げ

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.56 を解説、仕上塗材仕上げ

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.56 は、仕上塗材仕上げに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 仕上塗材の調合(工場調合か現場調合か)
  2. 下地への下塗りの扱い
  3. 吹付けや塗付けの施工方法
  4. 気温など施工環境の管理

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

仕上塗材を現場で調合し直すと色や性能が安定しないんです。だから工場で品質を決めておくわけです。

選択肢1は現場で顔料や添加剤を加えて色つやを調整したとしていますが、仕上塗材は工場調合品をそのまま使うのが原則なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 仕上塗材は工場調合品を用い現場で顔料等を加えない
2 ◯(正しい) 下地に応じた下塗材を所定どおり塗布する
3 ◯(正しい) 吹付けは所定の模様や塗付け量を確保して行う
4 ◯(正しい) 低温時など施工に適さない条件では作業を行わない

選択肢1のポイント(ここが誤り)

仕上塗材は、外壁などに模様をつけて仕上げる塗り材です。色や性能が一定になるように、メーカーの工場であらかじめ調合されています。

この工場調合品は、現場ではそのまま使うのが原則です。希釈が必要なときは指定の量だけ加えますが、顔料や添加剤を勝手に足してはいけません。

なぜかというと、現場で顔料を加えると色むらが出たり、添加剤で本来の性能が崩れたりするからです。品質保証ができなくなります。

例えば隣り合う面で色つやがそろわず、後から色違いが目立つことになります。これは現場でやってはいけない一番危ない調整です。

選択肢1はこの現場調整を行ったとしている点が誤りです。

ザックリ言えば、仕上塗材は工場で味付け済み、現場で足さない、ということです。

覚え方

  • 仕上塗材=工場調合品をそのまま使う
  • 現場で顔料や添加剤を加えてはいけない
  • 希釈は指定量のみ、勝手な調整はしない

一問一答

Q.

仕上塗材の色つやを、現場で顔料や添加剤を加えて調整してよいか。

いけません。仕上塗材は工場調合品をそのまま使うのが原則です。現場で加えると色むらや性能低下の原因になります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>