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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.51 を解説、加硫ゴム系シート防水

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.51 は、加硫ゴム系シート防水接着工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 下地とシートをつなぐ接着剤の種類
  2. プライマーの塗布
  3. シート相互の接合部の処理
  4. 立上り部や末端部の納まり

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

接着剤の名前を入れ替えてくるのは、防水分野で一番よく出る引っかけなんです。エポキシと書いてあったら立ち止まってほしいんです。

選択肢3は下地とシートの接着にエポキシ樹脂系接着剤を用いるとしていますが、加硫ゴム系シートにはクロロプレンゴム系などの接着剤を使うのが原則なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) プライマーを下地に塗布してからシートを張り付ける手順である
2 ◯(正しい) シート相互の接合幅を所定どおり確保して重ね合わせる
3 ×(誤り) 加硫ゴム系シートにはクロロプレンゴム系等の接着剤を用いる
4 ◯(正しい) 末端部はテープや押え金物で確実に処理する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

加硫ゴム系シートは、ゴムを加硫して弾力を持たせた防水シートです。下地にそのまま貼り付けるので、接着剤の相性がとても大事になります。

このシートに合うのは、ゴムどうしをよくなじませるクロロプレンゴム系などの接着剤です。ゴムと相性のよい接着剤を選ぶ、と覚えておくとよいでしょう。

一方でエポキシ樹脂系接着剤は、コンクリートや金属など硬い材料の接着に向いた接着剤です。弾力のあるゴムシートには合いません。

例えば下地のコンクリートにタイルを張るときはエポキシ系が活躍しますが、ゴムシートに使うと密着不良ではがれの原因になります。

選択肢3はこの接着剤の種類を取り違えています。ここは混乱しやすいところですね。

ザックリ言えば、ゴムのシートにはゴム系の接着剤を使う、ということです。

覚え方

  • 加硫ゴム系シート=クロロプレンゴム系の接着剤
  • エポキシ樹脂系=硬い下地や金属向きでゴムシートには不適
  • 接着工法はプライマー塗布→接着剤→シート張付けの順

一問一答

Q.

加硫ゴム系シート防水の接着工法で、下地とシートの張付けに用いる接着剤は何系か。

クロロプレンゴム系などのゴム系接着剤です。エポキシ樹脂系は硬い下地向きで、弾力のあるゴムシートには適しません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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