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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.13 を解説、防水材料

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.13 は、防水材料に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. アスファルト防水に使う材料の役割
  2. 合成高分子系ルーフィングシートの特徴
  3. 防水剤を混入したモルタルの位置づけ
  4. 塗膜防水材の構成と使い方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

防水材料の問題は、材料の名前と「どの工法に属するか」をひもづけて覚えておくと迷わないんです。とくにモルタル防水と塗膜防水を混同しやすいところですね。

選択肢3は防水剤を混入したモルタルが塗膜防水層を形成するとしていますが、これは誤りです。防水剤入りモルタルはモルタル防水であって、塗膜防水層ではないんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) アスファルトプライマーは下地とアスファルト層の付着をよくする
2 ◯(正しい) 合成高分子系ルーフィングシートは1層で防水層をつくる
3 ×(誤り) 防水剤を混入したモルタルはモルタル防水であって、塗膜防水層ではない
4 ◯(正しい) ウレタンゴム系などの塗膜防水材は塗り重ねて防水層をつくる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

防水剤を混入したモルタルは、モルタルそのものに止水性をもたせた防水方法です。これをモルタル防水と呼んでいます。

一方で塗膜防水は、ウレタンゴムやアクリルゴムといった塗膜系の材料を塗り重ねて、つなぎ目のない防水層をつくる工法です。材料の種類がそもそも違います。

つまり防水剤入りモルタルを塗ったからといって、それが塗膜防水層になるわけではありません。選択肢3はモルタル防水を塗膜防水とすり替えているので誤りです。

例えば、地下外壁の止水にモルタル防水を使うことはありますが、それは塗膜防水とは別の工法として扱います。

ザックリ言えば、モルタル防水と塗膜防水は名前も材料も別物、ということです。

覚え方

  • 防水剤入りモルタル=モルタル防水(塗膜防水ではない)
  • 塗膜防水=ウレタンゴム系などを塗り重ねる工法
  • アスファルトプライマー=下地との付着をよくする下塗り材

一問一答

Q.

防水剤を混入したモルタルは、何という防水方法に分類されるか。

モルタル防水です。モルタル自体に止水性をもたせる方法で、ウレタンゴム系などを塗り重ねる塗膜防水とは別の工法になります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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