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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.66 を解説、根切り

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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.66 は、根切りに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

掘削(根切り)まわりの地下水と地盤の扱いが問われます。ボイリングへの対策、ウェルポイントによる水位低下、床付け面を乱さない仕上げ、法付けオープンカットの安定確認が並びます。

引っかけの核心は1点、ボイリングは水位そのものを下げて止めるもので、釜場排水では止まらないことです。排水を増やせば直りそうという発想が、かえって悪化させる落とし穴になっています。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ボイリング対策に釜場を増設とした点が誤り。釜場排水は逆効果で、地下水位を下げるのが正しい
2 ◯(正しい) 地下水位が高いときはウェルポイント等で水位を下げ、湧水を抑えるのが正しい
3 ◯(正しい) 床付け面は乱すと支持力が落ちるため、最後は手掘りで乱さず仕上げるのが正しい
4 ◯(正しい) 法付けオープンカットは斜面のすべりを防ぐため、安定勾配を確かめて施工するのが正しい

選択肢1の釜場を増設してボイリングに対処するという主張が誤りで、正しくはウェルポイント等で地下水位そのものを下げて噴き上がりを止めます。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

ボイリングは、地下水位が高い砂地盤で起こる現象です。掘削底面の内外で水位差が大きくなり、上向きの水流(浸透圧)が砂の自重を超えると、底から水と砂が一緒に噴き上がってしまいます。

止める鍵は、この水位差を小さくすることです。ウェルポイントやディープウェルで地下水位そのものを掘削面より下げると、上向きの水流が弱まり噴き上がりが収まります。

一方、釜場排水は底面に集まった水を一点にためて汲み出すだけの方法です。水位差は下がらず、むしろ釜場へ向かう水みちができてボイリングを助長する側に働きます。

選択肢1は釜場を増設して対処するとしていますが、これはかえって噴き上がりを悪化させる方向で不適です。水位を下げるのが正しく、ここが誤りなんです。

覚え方

  • ボイリング対策=地下水位そのものを下げる(ウェルポイント等)
  • 釜場排水は水位差を下げず、むしろ助長するので対策にならない
  • 砂地盤+高い地下水位で「釜場で対処」とあれば誤りを疑う

理解度チェック

Q.

砂地盤でボイリングが予想される場合、釜場の増設は有効な対策か。

有効ではありません。釜場排水は水位差を下げず、かえってボイリングを助長します。ウェルポイント等で地下水位そのものを下げる対策が正しいです。

Q.

床付け面はなぜ手掘りで乱さないように仕上げるのか。

機械で掘りすぎたり地盤をこねたりすると、支持地盤がゆるんで支持力が落ちるためです。最後は手掘りで床付け面を乱さず仕上げます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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